10日、四川省骨科医院の病室で、石膏ギプスで包まれた手を動かそうとする患者の李さん。(成都=新華社記者/董小紅)
【新華社成都11月14日】中国四川省成都市にある整形外科専門病院、四川省骨科医院の医療チームはこのほど、右手首を切断した患者の緊急接合手術を成功させた。患者は現在、順調に回復しており、指をわずかに曲げ伸ばしできるようになった。
患者の右手首の手術前(左)、手術後のレントゲン写真。(資料写真、成都=新華社配信)
患者の李さん(29)は10月29日夕方、同省成都市新都区にある勤務先の工場で、切断機の操作を誤り右手首を切断した。
四川省骨科医院手腕科の程亜博(てい・あはく)副主任のチームは同日夜、李さんに緊急接合手術を実施。8時間かけて23本の腱、多くの神経、手首の動脈と静脈を縫合し、手首の再接着に成功した。
10日、患者の回復状況を確認する四川省骨科医院手腕科の程亜博(てい・あはく)副主任。(成都=新華社記者/董小紅)
同院手腕科主治医の張静(ちょう・せい)医師は、手術後7日間の重要な時期に血管けいれんや凝固、感染を防ぐ対症療法を行ったと説明した。
程氏は「今後は3カ月と6カ月のリハビリ計画を立て、手首の機能を徐々に回復させる」と語った。(記者/董小紅)