18メガワットの国産洋上風力発電ユニット、中国福建省で完成

18メガワットの国産洋上風力発電ユニット、中国福建省で完成

新華社 | 2023-11-14 16:44:21

10日、東方電気風電(福建)の工場で完成した18メガワットのダイレクトドライブ型洋上風力発電ユニット。(小型無人機から、福州=新華社記者/林善伝)

   【新華社福州11月14日】中国の発電設備大手、中国東方電気集団と発電大手の中国華能集団による共同事業体が開発した18メガワットのダイレクトドライブ型洋上風力発電ユニットが10日、福建省にある東方電気風電(福建)の工場で完成した。

   中国の風力エネルギー資源区分で洋上1類風速区域(4段階の一番上)向けに開発され、ブレードや発電機、コンバーター、変圧器などの重要部品は完全国産化を実現。風力発電産業チェーン全体の共同発展と技術進歩を促した。業界で初めて国産化されたインテグレーション型のダブルドライブピッチシステムを採用することで超大型風力発電ユニットの可変ピッチ機構の機械的負荷を効果的に改善し、耐用年数を向上させることができる。

10日、東方電気風電(福建)の工場で完成した18メガワットのダイレクトドライブ型洋上風力発電ユニット。(福州=新華社記者/林善伝)

   発電ユニットの羽根車(インペラ)は直径260メートルに上り、ハブ高さは53階建てビル相当の160メートル、ブレードの受風面積はサッカーコート7・5面分相当の約5万3千平方メートル。満負荷運転時の1回転当たりの発電量は38キロワット時で、年間平均風速が毎秒10メートルの場合、ユニット1基当たり年間7200万キロワット時のクリーン電力を生み出す。一般家庭4万世帯分の年間使用電力に相当し、二酸化炭素(CO2)の排出を5万5千トン以上削減することができる。

   ユニットは来年に量産化され、福建、浙江、海南各省などの1類風力区域で試験的に運用される。

10日、東方電気風電(福建)の工場で完成した18メガワットのダイレクトドライブ型洋上風力発電ユニット。(小型無人機から、福州=新華社記者/林善伝)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。