濰柴動力の工場の自動生産ライン。(資料写真、済南=新華社配信)
【新華社北京11月13日】中国のエンジンメーカー、濰柴動力がこのほど発表した2023年1~9月期決算は、売上高が前年同期比22・9%増の1603億8千万元(1元=約21円)、純利益が96・3%増の65億元となり、1株当たり利益は0・75元だった。
1~9月のエンジン販売台数は24・5%増の54万8千台だった。子会社の大型商用車メーカー、陝西重型汽車の大型トラック販売台数は52・0%増の9万2千台。スマート物流事業は、子会社KIONグループの税引前純利益が2・7倍の5億7千万ユーロ(1ユーロ=162円)となった。
特筆すべきは、輸出の急速な増加である。同社は1~9月、市場のチャンスをつかみ、エンジンの輸出台数は35・6%増の5万2千台に上り、完成車は71・9%増の4万2千台となった。同社は今後も輸出規模が高水準で推移するとの見通しを示しており、そのけん引要素として、次の3点を挙げた。
①主な海外市場の需要が絶えず増加することにある。海外の経済発展やインフラ建設投資の増加などを受け、大型トラックや関連製品に対する需要が増加し続けている。
②同社製品には競争優位性がある。製品の動力性能や信頼性、耐久性、サービスの適時性などで強みがあり、同社の各種製品は顧客と市場に広く受け入れられている。同社が世界の一流企業を基準に構築したグローバルサービスネットワークも整備されつつある。
③グループの連携効果が顕在化した。同社は一貫して、グループ各企業の協働能力を引き上げ、協調・連携を強化し、海外市場の好機を共同でつかむよう取り組んでいる。