10日、エチオピアの首都アディスアベバで完成したアフリカ疾病予防管理センターの実験室。(アディスアベバ=新華社配信)
【新華社アディスアベバ11月13日】エチオピアの首都アディスアベバで10日、中国が建設したアフリカ疾病予防管理センター(CDC)実験室のプレート除幕式が行われ、アフリカ連合(AU)とアフリカCDC、中国の駐アフリカ連合(AU)使節団、同国を訪問した中国疾病予防控制センターの代表が出席した。
アフリカCDCによると、アフリカで国際基準に基づき自国の重大疾病を診断し、検体を適切に輸送する能力を持つ実験室は5%に満たない。アフリカCDCは、今回の実験室開設がAU加盟国における疾病の診断、監視、流行対応能力の向上に寄与すると述べた。
10日、アフリカ疾病予防管理センター実験室を見学する中国とアフリカの代表ら。(アディスアベバ=新華社配信)
中国国家疾病予防控制局副局長、中国疾病予防控制センター主任の沈洪兵(しん・こうへい)氏は、中国政府は中国・アフリカ協力を高く重視し、中国疾病予防控制センターも中国とアフリカ諸国との公衆衛生分野における技術協力と交流に力を注いできたと指摘。2017年以降は中国疾病予防控制センターがアフリカCDCに数人の専門家を派遣し、感染症の監視や実験室建設などをサポートしていると説明した。
アフリカCDC本部プロジェクトは、18年の中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで中国の対アフリカ協力の旗艦プロジェクとして発表された。