【新華社上海11月11日】米国自動車大手フォードのラウル・ワッターズ副総裁はこのほど、中国上海市で5日に開幕した第6回中国国際輸入博覧会に合わせて新華社の単独取材に応え、「輸入博に参加できてうれしい。ここは世界の優れた製品が集まる大舞台で、当社も最強の布陣で展示に臨んでいる」と述べた。
フォードはこれまでに行われた全ての輸入博に参加した。中国市場では新エネルギー車(NEV)やオフロード車などの分野で消費ニーズが高まっていることを受け、今回は中国初披露となる高性能スポーツカーや純電動スポーツタイプ多目的車(SUV)の新車種、ドア・屋根をすばやく取り外せるオフロード車、海外の消費者の間で人気が高いピックアップトラックなどを展示している。
同氏は中国での事業発展の最新状況と計画について、中国はフォードにとって非常に重要な戦略的市場で、非常に強大な協力パートナーもいると説明した。多くの輸入車が輸入博を通じて展示品から商品へと変身を遂げ、今では中国で生産されたフォード製自動車が海外向け輸出においても優位性を持つと指摘。今年上半期(1~6月)はフォード中国法人の海外への輸出台数が5万台を超えて過去最多を記録し、今年通年でも記録を更新するとの見通しを示した。
同氏は「外国の自動車メーカーは以前、『中国で、中国のために』と言っていたが、今は『中国で、世界のために』と言うべきだ」と語る。中国の新エネ車は極めて良好な発展をみせているとし、数百社に上る自動車メーカーがイノベーションを継続的に実施したことで、中国は新エネ車産業の川上・川下で一定の技術的優位性を確立できたとの認識を示した。