【新華社上海11月11日】中国上海市で10日までの6日間、第6回中国国際輸入博覧会(輸入博)が開催された。米農務省と上海米国商工会議所が共同出展した面積440平方メートルの食品・農業パビリオンは、同国政府が初めて公式参加の名目で設置したパビリオンとなった。第1回輸入博から6年、米国企業の出展意欲は高く、今年は過去最多の200社超が出展し、その多くは輸入博とともに成長する「リピーター」である。
精油メーカーのドテラ(doTERRA)は第1回輸入博で3億8千万元(1元=約21円)の注文を獲得。今年で6回目の参加となる。同社中国地区のオーウェン・メシック総裁は、中国市場が2030年までに米国を抜き、ドテラの世界最大の市場になると期待を示した。
6回目の参加となる化学・農業大手のダウ・ケミカルは、輸入博の開幕初日、3億ドル(1ドル=約151円)の協力覚書を締結した。同社アジア太平洋地区のプアイ・クーン・チア総裁は、巨大で活力に富む中国市場は、発展戦略にとって重要な存在だと語った。
電気自動車(EV)大手テスラの陶琳(とう・りん)副総裁は、中国に進出してから10年、同社は、潜在力の高い内需市場に身を投じるだけでなく、中国新エネルギー産業の重要な一部も担い、中国本土の企業とともに自動車産業と経済のグローバル化発展を支えていると述べた。
自動車メーカーのフォードの中国現地法人は、上半期(1~6月)に5万台を輸出した。ライル・ウォッターズ副総裁は、私たちは中国で中国市場向けに車を作るだけでなく、世界にも輸出すると誇らしげに語った。