【新華社重慶11月10日】中国は7日、重慶市で開かれた第1回「一帯一路」科学技術交流大会で「国際科学技術協力イニシアチブ」を提唱した。開放的で公平、公正な差別のない国際科学技術協力の理念を提唱、実践し、「科学に国境はなく、全人類に利益をもたらす」という原則を守り、手を携えてグローバル科学技術共同体を構築する。
イニシアチブには①科学尊重の堅持②イノベーション発展③開かれた協力④平等と包容⑤団結と協力⑥普遍的恩恵とウィンウィン-の6方面にわたる具体的内容が含まれる。例として、グローバル科学技術ガバナンスの整備と知的財産権保護の強化▽グローバル科学技術イノベーション協力の強化とグローバル・イノベーションネットワークの共同構築▽世界規模での科学技術イノベーション人材・資源の自由な流動の堅持と人材交流・協力の強化▽各国、各科学研究主体の国際科学技術協力への平等な参加の提唱▽科学技術イノベーション主体間の深い協力と相互学習の強化▽互恵的でウィンウィンなグローバル科学技術イノベーション協力の新たなモデルの模索と科学技術イノベーション成果の互恵共有の促進-などが挙げられる。
今回の大会では「一帯一路」科学技術イノベーション協力の成果が初めて発表された。データによると、中国は80カ国余りの「一帯一路」共同建設国と科学技術協力に関する政府間協定を締結。衛生や交通、材料、エネルギーなどの分野で50以上の「一帯一路」共同実験室、20以上の農業技術モデルセンター、70以上の海外産業パークを設立した。東南アジア諸国連合(ASEAN)やアフリカ、中南米向けに9カ所の越境技術移転センターを建設したほか、300回以上の技術交流・協力マッチングイベントを開催し、協力プロジェクト千件余りの実施を促進した。