5日、取材に応じる島田和幸氏。(上海=新華社記者/彭純)
【新華社上海11月9日】中国上海市で開催中の第6回中国国際輸入博覧会で、第1回から6年続けて出展したファンケルの島田和幸社長最高経営責任者(CEO)が新華社の取材に応じ「中国の健康市場は大きな潜在力を備えており、今後も引き続き大きく伸長していく」との見方を示した。
ファンケルの健康食品ブランドファンケルヘルスサイエンスの展示ブースでは、人気商品の年代別サプリメント以外に、ダイエット向けの「カロリミット」や目のケアとなる「えんきん」「ブルーベリー」などのヒット商品を数多く展示。高コレステロールが気になる人向けの健康数値サポートシリーズ商品「コレステサポート」を中国で初披露した。商品関連の実験を披露しながら「体内効率」設計や商品について説明するコーナーもブース内に設けた。
5日、取材に応じる島田和幸氏。(上海=新華社記者/彭純)
島田氏は「輸入博が持つ影響力を過去数年、肌で感じてきた。グローバルブランドが中国の消費者に密接にアプローチし、消費者のニーズと市場のトレンドをより深く理解できることを実感している」と説明。輸入博は中国市場へのアクセスを提供し、市場動向や新しい機会を探るための貴重な場であることから、ファンケルヘルスサイエンスは今後も参加し続ける予定だと語った。輸入博を通じて中国の消費者とのコミュニケーションを強化し、中国市場での認知度を高め、健康食品の提供に役立つフィードバックを受けられることを期待しているという。
5日、ファンケルヘルスサイエンスの展示ブース。(上海=新華社記者/彭純)
輸入博の6年間の最大の変化は、オフラインからオンラインへの強化だと指摘。従来の会場での参加から、オンライン展示やKOL(キー・オピニオン・リーダー)のライブ配信を活用して会場内外の消費者にアプローチする方法への切り替えが進行しており、従来の方法に比べて顧客へのアクセスが拡大し、満足度を高めることができていると強調した。
ファンケルヘルスサイエンスは今後、中国健康事業を重点事業として注力するとともに、これまで着目してきた30~40代の女性消費者層を中心としながら、その家族にもアプローチし、客層を広げる方針だという。(記者/彭純、楊珏、許暁青)
5日、ファンケルヘルスサイエンスの展示ブース。(上海=新華社記者/彭純)
5日、ファンケルヘルスサイエンスの展示ブース。(上海=新華社記者/楊珏)