心身の癒やし求める中国の若者たち ヨガやアロマでストレス解消

心身の癒やし求める中国の若者たち ヨガやアロマでストレス解消

新華社 | 2023-11-08 16:41:06

省棗荘市東湖公園でヨガをする市民。(8月8日撮影、棗荘=新華社配信/孫中喆)

  【新華社北京11月8日】中国でここ数年、ストレス解消や自分へのごほうびなど心身の健康を目的とする「ウェルネス消費」が注目されつつある。特に若者の間で心身の緊張をほぐすヨガや瞑想(めいそう)、アロマセラピーなどの「癒やし」が新たなブームとなっている。

  多忙な毎日を送る財務管理職の于小蘭(う・しょうらん)さんは1本の精油(エッセンシャルオイル)をきっかけにアロマセラピーに夢中になった。「香りが一面に漂う部屋の中、アロマセラピストの丹念な施術で心身共に癒されていくのが分かる」と語る。アロマセラピストの子梵(し・はん)さんによると、これまで開いたセミナーでは参加者の多くが「85後」(1985~89年生まれ)や「90後」(90年代生まれ)だった。中には「00後」(2000年代生まれ)の学生もいたという。

ネット上のバーチャルストレス解消サービス。(資料写真、北京=新華社配信)

  ウェルネス市場ではヨガの人気も高い。江蘇省蘇州市の外資系企業に勤める陳琳(ちん・りん)さんはヨガ歴3年。「スタイルを良くするために始めたが、続けるうちに自分にとって重要なのはポーズの正しさより、トレーニング後に爽快で晴れやかな気分を味わうことだと気づいた」と話した。

  中国の電子商取引(EC)サイトで「ストレス解消の神アイテム」と検索すると、多数の検索結果が表示される。働く人向けや女性向け、受験生向けなどストレスの内容別にさまざまなアイテムがあり、月間販売数が1万点を超える店舗も珍しくない。

  江蘇省常州市のの金壇茅山観光リゾート区は豊かな自然環境など地域の強みを生かし、宿泊と観光、レジャー、食事、療養などを一体化した総合保養リゾートとして誘客を図っている。新鮮な空気に囲まれ、温泉などを楽しみながら、リラックスした時間が過ごせると話題を呼び、高齢者だけでなく若者の利用も増えているという。

江蘇省常州市にある金壇茅山観光リゾート区。(資料写真、常州=新華社配信)

  中国科学院心理研究所の王日出(おう・じつしゅつ)副編審(上級編集員)によると、人がストレスに直面した時、経験や体験を買うコト消費の方が商品を買うモノ消費より幸福感が高い傾向にあり、消費者は心の健康にもたらすメリットにお金を使う価値を見いだしている。江蘇省社会科学院経済研究所の呂永剛(りょ・えいごう)副所長は、ウェルネス消費の背景に現代社会の人々のストレス解消やヘルスケアなどのニーズがあり、人気の高まりに目を付けた産業界の取り組みも相まって市場の拡大につながっていると分析した。

  米非営利団体グローバル・ウェルネス・インスティテュート(GWI)のリポートによると、世界のウェルネス市場は毎年約10%のペースで成長しており、市場規模は25年までに7兆ドル(1ドル=約151円)に達する見込み。時間に追われストレスの多い生活を送る若者にとって、ウェルネス消費は自らに安らぎや癒やしを与え、活力をチャージするために必要な生活の一部となりつつある。(記者/沈氷潔)

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