世界インターネット大会烏鎮サミット、グリーン電力供給実現へ

世界インターネット大会烏鎮サミット、グリーン電力供給実現へ

新華社 | 2023-11-07 20:00:00

烏鎮で新たに完成した世界インターネット科学技術館。(10月15日撮影、桐郷=新華社配信/彭艶珍)

 【新華社桐郷11月7日】中国浙江省桐郷(とうきょう)市烏鎮で8日から3日間、2023年世界インターネット大会烏鎮サミットが開かれる。中国送電大手、国家電網の傘下で同省の電力供給を担う国網浙江省電力は、グリーン電力証書取引の促進やブロックチェーンを活用したトレーサビリティなどを通じ、烏鎮西柵風景区や「インターネットの光」博覧センター(互聯網之光博覧中心)などの施設でグリーン電力供給の実現を進めており、供給量は二酸化炭素(CO2)380トンの排出削減に相当する50万キロワット時を超えると見込まれる。

 桐郷市に電力を供給する国網桐郷市供電は「グリーンな大会運営」理念の下、新たに落成した世界インターネット科学技術館(世界互聯網科技館)向けに低炭素ソリューションを作成。屋上に設置した太陽光パネルが作り出す電力は、全館の日常照明の基本需要を満たすことができる。

試験運用中の烏鎮サミット電力シーン運用サービスセンター。(10月25日撮影、桐郷=新華社配信/沈佳煒)

 同社は、より正確なCO2排出削減に向けて「ゼロカーボンアクチュアリー」チームも設立。政府と企業、住民、電力供給部門が連動する烏鎮のユーザー側省エネ・炭素排出削減プランを提案した。キロワット時ごとの電力を正確に使用し、二酸化炭素排出量をグラム単位で算出する。烏鎮西柵風景区と「インターネットの光」博覧センターでは、会議エリアと展示エリア、風景区、居住区の四つの電気・炭素管理エリアで電気使用量と二酸化炭素排出量を計算することで、不要な電力消費を削減する。

 国網浙江省電力はサミット期間中、デジタル技術を背景に、複数のスマート充電ロボットを稼働させ、既存の公共充電ポール87基と広く分布する個人向け充電ポールとともに烏鎮で「5分充電圏」を構築する。太陽光パネル清掃ロボットやデジタルツイン配電室、無人機(ドローン)によるAI(人工知能)スマート巡回点検、新素材を使った全感応式スマートケーブルカバープレートなど10件の科学技術成果も活用し、送電網の運用・保守効率を向上させる。

烏鎮に初めて導入されたスマート移動充電ロボットを使い、電気自動車(EV)を充電する国網浙江省電力の職員。(10月17日撮影、桐郷=新華社配信/沈佳煒)

 同社が今年建設した烏鎮サミット電力シーン運用サービスセンターは、33のシステムと217種類の電力データを統合し、デジタルツイン技術を通じて烏鎮地域にある18の変電・配電所、烏鎮インターネット国際会展中心(国際エキシビション・コンベンションセンター)や「インターネットの光」博覧センターなどの会場のミラーワールドを形成することで、サミットの電力保障態勢のデジタル化水準と効率の質を向上させている。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。