中国企業、世界最大の「人工太陽」へ重要部品を引き渡し

中国企業、世界最大の「人工太陽」へ重要部品を引き渡し

新華社 | 2023-11-06 15:52:48

   3日、国際熱核融合実験炉のマグネットサポート製品を積み、工場を出発するトレーラー。(広州=新華社配信)

   【新華社広州11月6日】中国重電大手、東方電気集団傘下の東方電気(広州)重型機器は3日、国際熱核融合実験炉(ITER)向けに製造したポロイダル磁場(PF)コイルPFCS3-4サスペンションビーム18組を引き渡した。海上・鉄道複合一貫輸送で深圳港に運ばれ、その後海上輸送でフランスのITER建設現場に送られる。今回の引き渡しは、ITERのマグネットサポートシステムの研究開発が完了したことを意味し、最初のプラズマ放電というITERプロジェクトの重要な節目に向けた基礎を固めた。

  ITERは世界最大の「人工太陽」として知られ、中国と欧州連合(EU)、インド、日本、韓国、ロシア、米国が共同で建設を進めている。うち、中国が開発を請け負うマグネットサポートシステムは、過酷な交流電磁力と熱応力に対する耐性が求められる重要な原子炉構造部品で、ITERのシステム全体で最初に建屋に設置される基礎的部品でもある。製品の品質と納期通りの引き渡しは、ITER全体の建設工程とその後の実験装置の安定性に関わる。

  東方電気集団は、ITERの主要部品のうち、ブランケット・シールド・モジュールとマグネットサポートの開発を担う。製造技術は中国国際核融合エネルギー計画執行センターの支援の下、中国核工業集団核工業西南物理研究院が東方電機集団などの企業と共同で開発。製品の品質は契約上の要求を全て満たしている。pagebreak

   フランスで建設が進む国際熱核融合実験炉。(資料写真、小型無人機から)(広州=新華社配信)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。