秋の行楽シーズンを迎えた磁器の街、神垕古鎮 河南省

秋の行楽シーズンを迎えた磁器の街、神垕古鎮 河南省

新華社 | 2023-11-06 15:49:14

   10月25日、禹州市の鈞磁産業文化パークで工芸品を選ぶ観光客。(禹州=新華社記者/唐健輝)

   【新華社禹州11月6日】中国河南省禹州市の神垕(しんこう)古鎮は秋の行楽シーズンを迎え、大勢の観光客でにぎわっている。

  神垕鎮の鈞窯(きんよう)は中国「五大名窯」の一つで、同窯の磁器は「窯入れ一色、窯出し万彩」とされる窯変技術で広く知られる。神垕古鎮は、数千年にわたって窯の火が絶えることなく、「生きた古鎮」として名高い。

  同市にある鈞官窯址博物館の解説員、王丁影(おう・ていえい)さんは「禹州は鈞窯磁器の発祥の地であり、北宋中期から後期にかけて、職人たちが長年の実践を通じてうわぐすりによる窯変技術を生み出し、色彩豊かで華やかな鈞窯磁器は人々を驚かせた」と紹介した。

  今では、鈞窯磁器文化に魅了されて禹州を訪れる人が後を絶たない。神垕鎮には鈞窯磁器文化と産業観光を結び付けた鈞磁産業文化パークがある。

  パーク北側の入口の西には、面積1800平方メートルに及ぶ孔家窯鈞磁芸術館がある。ここの鈞磁技芸伝習館では、鈞窯磁器の製造工程を体験でき、古鎮の昔ながらの食堂では、地元の名物料理を味わうことができる。パーク内の文化クリエーティブ製品ショップには小ぶりな鈞窯磁器が並んでおり、土産用に気に入ったものを選ぶ人も多い。

  毎週月曜日、同パークはにぎわいのピークを迎える。廃工場の作業場を改装した1万5千平方メートルの鈞磁街アートマーケットには、全国各地からアートディーラーが集まり、磁器や玉器、木器などさまざまな美術品が取引されている。

  2021年4月、中国の動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」の河南省北部磁器産地電子商取引(EC)ライブ配信基地が、同パークに入居した。陶磁器を扱うものとしては、中国北部で唯一の抖音のEC基地であり、今では多くの店がライブ配信プラットフォームを通じた鈞窯磁器の手工芸品販売を手がけている。

  統計データによると、禹州市では2万8千人が鈞窯磁器関連の仕事に就いており、鈞窯磁器の生中継によるネット通販「ライブコマース」を行う「配信ルーム」は100カ所余りを数える。鈞窯磁器メーカーは200社以上あり、年間220万個(組)以上の鈞窯磁器を生産・販売し、年間生産額は24億元(1元=約21円)に上っている。(記者/唐健輝)pagebreak

   10月25日、河南省禹州市の神垕古鎮を散策する観光客。(禹州=新華社記者/唐健輝)

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