中国国防部、カナダ軍ヘリの挑発行為を非難

   【新華社北京１１月５日】中国国防部の張暁剛（ちょう・ぎょうごう）報道官は４日、カナダ軍のヘリコプターが南中国海で中国軍の戦闘機に「妨害」されたとカナダ国防省が声明を発表し、カナダ国防相も「危険な行為」だと述べたことについて問われ、次のように答えた。

   最近、カナダ海軍のフリゲート艦「オタワ」から２度にわたり、意図不明の艦載ヘリコプターが飛び立ち、中国の西沙諸島領空に接近した。この間、中国人民解放軍は海空の兵力を動員して法に基づき確認と識別を行い、繰り返し警告を発したが、カナダのヘリコプターは応答を拒否しただけでなく、超低空飛行などの挑発的な行動をとった。その後、メディアを通じてこの件をほしいままに誇張して扇動し、中国を非難し中傷した。カナダの今回の行為は中国の国内法と関連する国際法に違反し、中国の主権と国家安全を脅かしており、別の意図を秘めた悪意ある挑発にほかならない。

   中国の関連する対応処置行動は専門的かつ規範に沿っていた。われわれはカナダ側に対し、事実を無視せず、誇張や扇動をやめ、海や空での予期せぬ事態を防ぐため第一線の海空の兵力の行動を厳重に管理するよう促す。中国人民解放軍は常に高度な警戒態勢を維持し、国家の主権と安全、海洋権益を断固として守り抜き、南中国海の平和と安定を断固として擁護する。