中国経済、発展の強靭性示す　ＵＮＣＴＡＤエコノミスト

   【新華社ジュネーブ１１月４日】国連貿易開発会議（ＵＮＣＴＡＤ）の梁国勇（りょう・こくゆう）シニアエコノミストはこのほど、新華社の書面インタビューに応じ、中国経済の第１～３四半期（１～９月）の成長が発展の強靭（きょうじん）性と潜在力を示したと評価した。

   中国国家統計局がこのほど発表した１～９月の国内総生産（ＧＤＰ、速報値）は物価変動の影響を除く実質で前年同期比５・２％増となった。

   同氏は、中国は世界の主要国の中で、比較的高い伸びを示したと指摘。マクロ経済政策は下半期（７～１２月）以降も奏功し、市場が注目するいくつかの問題は解決され、リスクも解消されつつあるとした。

   １～９月の貿易については、コロナ禍後に海外に出かける中国人観光客数が大幅に増加していることに触れ、中国のサービス貿易の輸入を押し上げ、他国の経済成長の促進に役立っているとの見方を示した。

   中国は過去十数年、一貫して世界の経済成長を推進する最大のエンジンである。同氏は、中国が今後も、世界第２の経済大国として、引き続き世界の経済成長で重要な役割を担うとし、今年の世界経済成長に対する中国の寄与度は３分の１に達すると予想する。

   ５～１０日の日程で上海市で開催される第６回中国国際輸入博覧会（輸入博）について、輸入博は国際調達、投資促進、開放・協力の国際的プラットフォームとなり、中国が輸入調達を拡大し、各国企業に新たなチャンスを提供するのに役立つとの見方を示した。