紅葉シーズン到来、中国各地が「紅葉経済」推進

紅葉シーズン到来、中国各地が「紅葉経済」推進

新華社 | 2023-11-03 16:41:30

10月21日、陝西省漢中市留壩県の観光環状線太子嶺区間で沿道の紅葉を観賞する観光客。(漢中=新華社配信/張嵐)

  【新華社北京11月3日】中国では晩秋を迎え、各地の紅葉が見頃を迎えている。10月30日時点で、SNSアプリ「小紅書(RED)」の紅葉関連投稿は1万8千件を超え、「いいね」は延べ59万件、「お気に入り」は37万件、コメントは10万件をそれぞれ超えている。紅葉鑑賞エリアはまさに人気スポットとなっている。

10月27日、香山公園にある勤政殿前の紅葉。(北京=新華社記者/許芸潁)

  北京市の紅葉名所の一つ、香山公園はこのところ人出がピークを迎えている。園内のハグマノキやモミジ、イチョウなどの葉が色とりどりに染まり、見頃を逃すまいと各地から観光客が押し寄せている。公園が開発した、紅葉がモチーフのしおりやアイス、冷蔵庫用マグネットなどオリジナル商品は、とりわけ幅広い人気を集めている。

  北京だけでなく、一部の地方都市や農村も「紅葉経済」の切り口を積極的に求め、紅葉祭の開催、紅葉観光ルートの開発、インフラの改善、生態環境の管理など、さまざまな施策を講じ、紅葉観光がもたらす社会的効果と経済効果の追求を続けている。

10月27日、香山公園で記念写真を撮る観光客。(北京=新華社記者/許芸潁)

  陝西省漢中市留壩(りゅうは)県の太子嶺では、観光環状道路沿線に広がる一面の紅葉が山野をあでやかに彩っている。同県はここ数年、文化産業によって農村の人的・文化的資源と自然資源の保護・利用を活発化させ、農村の産業振興を後押ししている。これまでに全県で建設されたレジャー農業と農村観光のモデル拠点は103カ所、建設・開業した民宿は71軒、新装開店の農家楽(アグリツーリズム)施設は92軒を数える。今年9月、同県は第1次の「全国文化産業による農村振興推進試行地区」に選ばれた。

10月27日、香山公園で販売されている文化・クリエーティブ製品。(北京=新華社記者/許芸潁)

  四川省巴中市の光霧山観光区は、2002年から紅葉祭りを開催して地元観光業の発展をけん引しており、今年も観光区の民宿・ホテルは10月18日から全て満室状態となっている。浙江省杭州市臨安区太湖源鎮の高山古村落指南村の紅葉祭りも同様に、山あいにある古村落の秋の魅力を楽しもうという各地からの観光客でにぎわっている。(記者/許芸潁)

10月29日、浙江省杭州市臨安区にある太湖源鎮指南村の景色。(小型無人機から、杭州=新華社記者/徐昱)

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