19日、寧徳時代新能源科技が貴州省で稼働させた電池製造拠点。(小型無人機から、貴陽=新華社配信/石照昌)
【新華社貴陽10月30日】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は27日、貴州省貴安新区で新エネルギー向けの動力電池と電力貯蔵用電池の製造拠点の第1期施設を稼働させた。
同拠点は貴州省の重点産業プロジェクトに指定されており、第1期の用地面積は約885ムー(59ヘクタール)。総投資額は約70億元(1元=約20円)で、設計年間生産能力は30ギガワット時を見込む。
19日、寧徳時代新能源科技が貴州省で稼働させた電池製造拠点。(小型無人機から、貴陽=新華社配信/石照昌)
曽毓群(そう・いくぐん)董事長兼総経理は、第1期が設計生産能力に達すると年間生産額は150億元となり、地元で3千人余りの雇用を創出すると説明。リン鉱石の採掘から原材料の生産、リチウムイオン電池の製造、電池のリサイクルまでの産業チェーン全体でグリーン(環境配慮型)・低炭素の理念を実践し、今後も同省のために新エネルギー産業チェーンの構築と補完、延伸、強化を続けていく考えを示した。(記者/向定傑)