9日、船舶が行き来する広西チワン族自治区の欽州港。欽州市は中国西部と東南アジアを結ぶ「西部陸海新ルート」の重要な結節点となっており、市内の欽州港は天然の深水港として、海上・鉄道複合一貫(シーアンドレール)輸送を円滑にし、「一帯一路」との有機的な連結を促進する上で重要な役割を果たしている。(小型無人機から、欽州=新華社記者/張愛林)
【新華社バンコク10月30日】タイ大手銀行、カシコン銀行のウィチャイ・キンコン・チョイ(Wichai Kinchong Choi)上席副頭取はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、先ごろ発表された中国経済の1~9月期データは中国経済の強靭(きょうじん)性と発展の潜在力を示すもので、世界経済の回復に継続的に原動力を与えると述べた。
中国政府は今年に入り、複雑で変化の多い外部環境に効果的に対応し、1~9月の国内総生産(GDP)の前年同期比伸び率は5・2%となり、市場予想を上回った。これは中国経済が回復、好転し、全体的に好調な傾向がより顕著になったことを示している。中国のサービス業の急速な発展、自動車の生産・販売台数の急増などはいずれも、経済の成長を効果的に促し、中国経済に対する各方面の信頼感を着実に高めた。
中国経済の強靭性、巨大な市場は世界経済と国際貿易に多くのチャンスをもたらしている。世界第2の経済大国、東南アジア諸国連合(ASEAN)の重要な貿易相手先として、中国はハイレベルな対外開放を続け、経済のグローバル化を積極的に推進し、世界経済の回復とASEAN加盟国の経済発展に大きく貢献している。
中国はこのほど開催された第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、質の高い「一帯一路」共同建設を支援するための8項目の行動を発表した。ウィチャイ氏は、「一帯一路」共同建設が協力ウィンウィンと共同発展を重視し、共同建設国に新たな経済成長のチャンスをもたらし、理解を増進させ、友情を深めるプラットフォームを築いてきたとし、「引き続き共同建設国の理解を得て、世界に前向きな影響を与える」と述べた。
中国との経済、貿易、人文(人的・文化)分野での交流と協力は、タイの経済発展に役立つ。同氏は、タイ政府が一貫して「一帯一路」共同建設構想を支持し、ハイテク、新エネルギー、デジタル経済、相互接続といった分野での協力を積極的に求めているとし、「タイ政府は『一帯一路』の質の高い共同建設を期待し、必要としている」と語った。