24日、展示品搬入式で放水アーチを通過する展示品を載せたトラック。(上海=新華社記者/方喆)
【新華社上海10月27日】中国上海市で来月5~10日に開かれる第6回中国国際輸入博覧会に出展される製品の搬入が24日、始まった。大型トラック5台に積まれたハイエンド医療機器や産業用ロボットなどが同日午前、会場となる国家会展中心(国家エキシビション・コンベンションセンター)に到着。会場の設営準備が大詰めを迎えた。
搬入第1陣となった製品は5点で「工業技術・設備」「医療機器・医薬保健」「自動車」の各エリアに展示される。
ドイツ医療機器メーカー、シーメンスヘルシニアーズは新型CT装置を披露する。同社の周雯(しゅう・ぶん)CT事業総監は「1週間前に中国で承認されたばかりだ」と説明。新型CT装置の臨床応用と科学研究成果を全面的に紹介し、医療関係者により良い診療プランを提供したいと話した。
米医療機器大手GEヘルスケアは特許技術を利用した画像診断装置「スペクトルデジタルPET/MR」を出展。中国法人の鍾路音(しょう・ろおん)最高顧客責任者(CCO)によると、今回の輸入博では10の新製品と新技術を中国で初めて披露し、出展数は過去最多となる。
ドイツの自動車ブランド、メルセデス・ベンツは今年もオフロード・キャンピングカーを出展する。ドイツで生産したシャシー(車台)を中国に運び、協力パートナーの中国バス大手、宇通客車が車体を架装した中国初披露のモデルとなる。メルセデス・ベンツで輸入トラック事業を統括する秦坦(しん・たん)氏によると、昨年の輸入博でオフロード・キャンピングカーを初めて披露したところ、大盛況だった。「中国のキャンピングカー市場はここ数年、急成長している。中国市場のニーズに応えていきたい」と語った。
日本の板金加工機メーカー、アマダ中国法人の古郡崇副董事長によると、第1陣として搬入した製品はアジア初公開となる次世代型純電動全自動曲げロボットシステムで、超スマート音声制御オペレーティングシステムを搭載しており、加工効率と製品の精度を大幅に向上させることができるという。
国家会展中心運営センターの王震濤(おう・しんとう)総経理助理は、今年の企業商業展の展示面積は過去最大で、ブース数は約1800になると説明。「企業商業展のブース設営を今月31日までに完了し、来月2日には展示品の設置をほぼ終わらせる予定だ」と語った。(記者/周蕊、陳傑)
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24日、搬入式で展示品の引き渡しを行う関係者。(上海=新華社記者/方喆)pagebreak
24日、搬入式で展示品の引き渡しを行う関係者。(上海=新華社記者/方喆)