24日、二十四節気「霜降」の伝統行事や習慣を描いたイラスト。(北京=新華社配信/魏欣悦)
【新華社北京10月24日】24日は二十四節気の18番目であり秋の最後の節気でもある霜降(そうこう)に当たる。霜降の「降」は霜が「空から降ってくる」のではなく、「訪れる」と理解しなければならない。この時期になると低温から、植物の葉の表面の水蒸気は凝結して霜になり、細胞内の水分は凍結し枯れ始める。
四川省広元市剣閣県の剣門関風景区で紅葉にスマートフォンを向ける人。(資料写真、広元=新華社配信)
▽紅葉狩り
中国各地の山々が次々と紅葉の見頃を迎え、恒例のモミジ・カエデの紅葉祭りも始まる。各地の紅葉の名所はここ数年、観光サービスインフラを継続的に改善してきた。多くの観光客が訪れるようになっただけでなく、山間部の村民の就業と増収を促進し、生態的利益と社会的利益を両立した「紅葉経済」を形成しつつある。
浙江省湖州市徳清県康乾街道新琪村で、干し柿作りを体験する観光客。(2022年10月5日撮影、湖州=新華社配信/謝尚国)
▽柿を味わう
霜降が近づくと、広西チワン族自治区、陝西省、河北省など各地で柿が一斉に出回り、消費熱をけん引する。柿をテーマにしたメニューの販売量上位10都市のうち、南方の都市が七つを占めており、江蘇省、浙江省、上海市は柿の大消費地となっている。炭火で焼いたり、かき氷にかけたり、ケーキにしたり、従来の柿の食べ方から発展し、各地特有の食習慣を取り入れた新たな食の体験が生まれている。
「霜降」を迎えた青海省湟中(こうちゅう)県の群加国家森林公園の風景。(2019年10月24日撮影、湟中=新華社記者/呉剛)
▽霜降節
霜降は収穫と種まきの最後の季節となる。ベトナムとの国境地帯に位置する広西チワン族自治区の一部地域では、地元住民が先祖を祭ってちまきを作り、歌と踊りで豊作を祝う。広西社会科学院の趙明竜(ちょう・めいりゅう)研究員によると、同自治区崇左市天等県に暮らすチワン族の霜降節(祭り)は、稲作文化に由来し悠久の歴史がある。文芸、スポーツ、飲食、民俗など各種の行事が行われ、「豊作を祝い、幸福と長寿を祈り、調和をたたえる」という特徴がよく現れており、チワン族の風情に満ちている。チワン族霜降節は2014年、第4次国家級無形文化遺産代表的項目の拡張リストに登録された。