習近平主席、ロシアのプーチン大統領と会談

習近平主席、ロシアのプーチン大統領と会談

新華社 | 2023-10-19 08:57:45

   18日、握手を交わす習近平主席(右)とプーチン大統領。(北京=新華社記者/張領)

  【新華社北京10月19日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は18日、第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラム出席のため訪中したロシアのプーチン大統領と北京の人民大会堂で会談した。

  習近平氏は次のように指摘した。プーチン大統領が3回連続で「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに出席したことは、ロシアの「一帯一路」共同建設構想に対する支持を体現している。ロシアは中国が「一帯一路」共同建設で実施する国際協力の重要なパートナーである。中ロ天然ガスパイプライン東ルートなど重要なインフラプロジェクトが稼働し、両国人民に確かなメリットをもたらした。中国はロシア、ユーラシア経済同盟(EAEU)各国と共に「一帯一路」共同建設とEAEUとの結び付きを推進し、より高い水準、より深いレベルの地域協力を実施していきたい。中国・モンゴル・ロシアの天然ガスパイプラインプロジェクトが早期に実質的進展を遂げ、「万里の茶道」越境観光協力がしっかりと実施され、中国・モンゴル・ロシア経済回廊を質の高い連結、発展の道にすることを希望する。

  習近平氏は次のように強調した。恒久的な善隣友好、全面的な戦略協力、互恵協力・ウィンウィンの中ロ関係を発展させることは、便宜的な策ではなく長久の計である。来年は中ロ国交樹立75周年に当たる。中国はロシアと共に、歴史の大勢を正確に把握し、両国人民の根本的利益に立脚し、双方の協力の時代的内容を絶えず充実させていきたい。中国は、ロシア人民が自ら選んだ民族復興の道を歩み、国家の主権と安全、発展利益を守ることを支持する。双方は中ロ実務協力の質の高い発展を推進し、戦略的新興産業協力を積極的に開拓し、2024~25年の中ロ文化年を契機としてより多くの多彩な文化交流イベントを開催すべきである。

  習近平氏は次のように指摘した。新興5カ国(BRICS)は先ごろ、歴史的なメンバー拡大を実現し、発展途上国が世界の多極化と国際関係の民主化を推進する自信を示した。中国はロシアが来年、BRICSカザン首脳会議を開催することを支持する。ロシアと共に引き続き国連や上海協力機構(SCO)、20カ国・地域(G20)など多国間の枠組みの中で意思疎通と協力を強化し、食糧安全保障やエネルギー安全保障、グローバル産業チェーン・サプライチェーンの安定を守るため、より大きな役割を果たし、中ロ両国および地域と発展途上国の共通の利益を守っていきたい。

  プーチン氏は第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの円満な成功に祝意を表し、次のように述べた。習近平主席が10年前に提唱した「一帯一路」共同建設構想は大きな成功を収め、既に世界が認める重要な国際公共財となっている。私は習近平主席がフォーラムの開幕式で行った基調演説を高く評価し、習近平主席の先見卓識を称賛する。「一帯一路」共同建設という偉大な事業がさらなる成果を収めることを信じ、願っている。

  プーチン氏は次のように述べた。習近平主席は今年3月、ロシアを国賓として成功裏に訪問し、われわれは多くの重要問題について深く意思疎通した。得られた共通認識は現在、しっかりと実行されている。国際情勢の変化は、百年来の大変局という習近平主席の戦略的判断が正しいことを完全に証明した。ロシアは中国とBRICSなど多国間の枠組みの中で意思疎通と協力を緊密にし、国際法を基礎とする国際体系を守り、より公正で合理的なグローバルガバナンス体系の構築を図っていきたい。世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の領土の不可分の一部であり、ロシアは「一つの中国」政策を断固実行し、中国が国の主権と領土保全を守ることを断固支持する。ロシアは中国と共に来年の国交樹立75周年祝賀を契機とし、両国の全面的戦略協力パートナーシップの発展を一段と推進していきたい。

  両国元首はパレスチナ・イスラエル情勢などについても深く意見交換した。

   18日、北京の人民大会堂で会談する習近平主席とプーチン大統領。(北京=新華社記者/姚大偉)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。