【新華社北京10月14日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は13日の記者会見で、バングラデシュでの「一帯一路」共同建設の象徴的プロジェクトであるパドマ大橋鉄道連絡線の最初の区間が10日に開通し、「一帯一路」協力における「硬聯通」(ハード面のつながり)にまた一つ重要な成果が加わったことについて、次のように述べた。
インフラの相互接続は「一帯一路」共同建設における優先的な方向性であり、バングラデシュのパドマ大橋鉄道連絡線は、その象徴的なプロジェクトである。最初の区間の開通は、パドマ川を列車で渡るというバングラデシュの人々の夢の実現を意味する。8千万人が直接恩恵を受け、バングラデシュの経済成長を1・5ポイント押し上げると予測されている。
「一帯一路」の共同建設はこの10年間、「六廊六路多国多港」(六つの経済回廊、6種類のルート、複数の国、複数の港)を基本枠組みとし、「陸・海・空・サイバー空間」という四位一体の相互接続の仕組みを形成してきた。それぞれのインフラプロジェクトが根付き、開花し、実を結び、共同建設国が繁栄と発展を実現する夢を支えている。アディスアベバ・ジブチ鉄道は国境を越えた電化鉄道を走らせるという東アフリカの夢を実現し、ハンガリー・セルビア鉄道は両国間の移動時間を大幅に短縮した。中国ラオス鉄道はラオスを「陸の孤島」から「陸のハブ」に変え、ラオスに10万人余りの間接雇用を生み出した。「東南アジア最速」を実現したジャカルタ・バンドン高速鉄道は、地元に累計5万1千人の雇用をもたらし、モンバサ・ナイロビ標準軌鉄道(SGR)のケニアの経済成長に対する貢献度は2%に上る。
「一帯一路」共同建設におけるインフラ建設はこの10年間、国際的な貿易と投資のための新たなプラットフォームを構築し、世界経済に新たな活力を注入してきた。世界銀行のリポートによると、「一帯一路」共同建設の実施以降、インフラ建設だけで世界の貿易コストを1・8%引き下げ、参加国の貿易を2・8%~9・7%、世界の貿易を1・7%~6・2%それぞれ拡大、世界の実質所得を0・7%~2・9%増やした。衛星リモートセンシングデータによると、六大経済回廊ではこの10年間でより多くの場所に明かりがともるようになり、中国・中南半島経済回廊の夜の明かりの増加率は5・6%と、世界全体の1・3%を大きく上回った。
「一帯一路」共同建設は中国に始まり、世界に利益をもたらしている。「幸福の道」と「発展の帯(ベルト)」の向こうには、多くの幸せに満ちた笑顔、希望にあふれる瞳があり、広がり続ける仲間の輪がある。第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを機に、過去10年間の「一帯一路」共同建設の豊かな成果を共に振り返り、今後10年間の質の高い「一帯一路」共同建設の美しい絵巻を共に描こう。