欧州バス見本市、中国勢がエコモビリティーの「中国プラン」展示

欧州バス見本市、中国勢がエコモビリティーの「中国プラン」展示

新華社 | 2023-10-14 09:33:01

7日、「バスワールド2023」で、金竜聯合汽車工業(蘇州)のブランド「海格(Higer)」のブースを見学する来場者。(ブリュッセル=新華社記者/潘革平)

   【新華社ブリュッセル10月14日】世界的なバスの見本市「バスワールド2023」が12日までの6日間、ベルギーの首都ブリュッセルで開催された。中国からは60社以上が参加し、エコモビリティーのための「中国プラン」を展示。グリーン(環境配慮型)・低炭素、電気駆動、インテリジェント・コネクテッドなど革新的な技術が脚光を浴びた。

7日、「バスワールド2023」で撮影した比亜迪(BYD)のブース。(ブリュッセル=新華社記者/潘革平)

   中国バス製造大手の宇通客車は、観光や都市公共交通機関などさまざまな用途に対応する電動バス4モデルのほか、商用車業界向けソフトウエア・ハードウエア統合制御技術プラットフォーム「YEA」も出展。このプラットフォームは高度なインテグレーションと拡張性、自己進化といった特徴を備え、同社の純電動製品の持続的なアップデートを支えている。

   「海格(Higer)」ブランドを展開する金竜聯合汽車工業(蘇州)は、欧州市場向けに特別に開発したモデルを含む電動バス3モデルを出展した。欧州仕様モデルは低炭素・環境保全をめぐる欧州の理念に対応するとともに、多くの都市の旧市街地で路線バスの運行エリア拡大、路線バスの電動化率向上などの面での現実的なニーズが十分に考慮されている。同社の鄭春輝(てい・しゅんき)副総経理は、中国のバス製造はここ数年で大きな進歩を遂げたとし、業界は今後「中国のスマート製造」のレベルをさらに高め、エコモビリティーのための「中国プラン」にさらに貢献することに力を入れていくとした。

7日、「バスワールド2023」で廈門金竜汽車集団のブースを見学する来場者。(ブリュッセル=新華社記者/潘革平)

   電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は今回の見本市で、電動バス2モデルを世界初公開。その一つは新型ブレードバッテリーパックと一体になったシャシーを搭載。1回の充電で600キロの航続距離を実現、長距離・効率的な走行を可能とし、都市間を結ぶ公共交通機関に便利でスピーディーなソリューションを提供する。

   9回目の出展となる廈門金竜汽車集団は電動バス3モデルを出展し、中国メーカーのスマートバス分野における新たな模索と新エネバスの研究開発力を世界にアピールした。今回が初出展のバスメーカー、中通客車もバス3モデルを披露し、そのうち水素を燃料とする都市型バスはデザインや快適なレイアウト、安全技術などの面で注目を集めた。

7日、「バスワールド2023」で撮影した中国バス製造大手、宇通客車の電動バス。(ブリュッセル=新華社記者/潘革平)

   中国勢は完成車のほか、部品の面でも注目された。電池やモーター、電子制御、トラクションモーター、充電器などのEV部品・ソリューション、エアコン、シート、スマートコックピットなどの部品はいずれも新エネバスの川上・川中・川下を網羅する全産業チェーンにおける中国の供給、生産、開発、販売能力を見せつけた。

   今回の見本市には、EV用充電設備製造や充電網運営事業を手がける特来電新能源も初めて出展。同社の担当者によると、中国の充電産業関連企業は国内での業界経験を生かして顧客のニーズをくみ取りながら、中国の電動バスメーカーとともに欧州の同業他社との協力・ウィンウィン関係を一段と強化していくとした。

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