【新華社北京10月13日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は12日の記者会見で、中国はアラブ連盟がパレスチナ問題で重要な役割を果たすことを支持するとし、アラブ連盟など各方面との間で意思疎通と協調を続け、和平交渉を積極的に促し、中東和平プロセスを正しい軌道に戻すため、たゆまず努力していくと表明した。
汪報道官は、アラブ連盟が11日に緊急外相会議を開いてパレスチナ・イスラエル情勢について協議し、決議を採択し、衝突当事者双方に対して自制を保ち、直ちに停戦し、和平プロセスを再開するよう呼びかけたことについ問われ、次のように表明した。
中国は今回の緊急外相会議開催と決議採択に留意している。アラブ連盟がパレスチナ問題で重要な役割を果たすことを支持する。中国とアラブ諸国はパレスチナ問題で立場が近い。双方は迅速な戦闘・暴力停止を呼びかけ、民間人に危害を加える行為を非難し、情勢のエスカレートによる人道危機を防ぐよう呼びかけている。双方は国際社会が確実に役割を果たし、パレスチナ人民に対し人道支援を行い、和平交渉の早期再開を後押しすべきだと考えている。
パレスチナとイスラエルの衝突が繰り返される根本的原因は中東和平プロセスが正しい軌道から外れ、「二国家解決案」の基礎が絶えず侵食され、国連の関係決議を適切に履行していないことにある。中国はアラブ連盟など各方面との間で意思疎通と協調を続け、和平交渉を積極的に促し、中東和平プロセスを正しい軌道に戻すため、たゆまず努力していく。