アジア最長の洞窟「双河洞」、長さ世界3位に 貴州省綏陽県

アジア最長の洞窟「双河洞」、長さ世界3位に 貴州省綏陽県

新華社 | 2023-10-12 14:57:37

   貴州省の双河洞で調査チームが発見した天青石(セレスタイト)。(資料写真、貴陽=新華社配信/趙飛)

   【新華社貴陽10月12日】中国貴州省でこのほど、2023年貴州綏陽(すいよう)双河洞国際洞窟科学調査に関する記者会見が開かれ、現時点で双河洞の規模は長さ409・9キロ、深さは912メートルに達し、世界で3番目に長い洞窟であることが明らかとなった。

  調査は貴州省山地資源研究所と貴州省洞窟協会およびフランス、イタリア、ベルギーなど、国内外の研究者や探検家30人以上が参加し、双河洞の探査と研究に重点を置いて実施された。

  成果は19年の第21回双河洞国際科学調査で判明した長さ257・4キロ、深さ665メートルというデータを基に導かれた。今回は、洞窟の長さと深さの順位が更新されただけでなく、洞窟内で新たな古生物の化石や複数の地質遺跡の発見も相次いだ。

  調査チームのメンバーらはこれまでに、ジャイアントパンダの化石40点を相次ぎ発見した。最も古い個体は少なくとも10万年前、最も新しいものはわずか数百年前のものという。また、後から連結された簸箕(はき)岩などの洞窟内で、天青石(セレスタイト)の分布地点8カ所も発見した。これは双河洞の支洞の一つ、皮硝(ひしょう)洞で大規模な天青石の分布が発見されたのに続く新たな発見となる。

  今回の調査に参加したフランス洞窟連盟のメンバーで国際的な洞窟探検家ジャン・ボタジ(Jean Bottazzi)氏は記者会見で、19年に発表されたデータと比較して、双河洞の長さは152・5キロ伸び、深さは247メートル増加したと紹介。最新のランキングでは、双河洞は世界で3番目に長い洞窟となり、アジア最長となる。

  双河洞は、現在のところ白雲岩(ドロマイト)洞窟としては世界最長とされる。1988年以降、中国、フランス、日本、スイスなどの国内外の研究者や探検家が共同で、22回にわたる科学調査を実施している。(記者/駱飛、周宣妮)pagebreak

   貴州省の双河洞内を調べる中国と海外の調査チーム。(9月24日撮影、貴陽=新華社配信/駱飛)pagebreak

   貴州省の双河洞で調査チームが発見したジャイアントパンダの亜化石。(資料写真、貴陽=新華社配信/趙飛)pagebreak

   貴州省の双河洞で調査チームが発見したジャイアントパンダの化石。(資料写真、貴陽=新華社配信/趙飛)pagebreak

   貴州省の双河洞で調査チームが発見したジャイアントパンダの亜化石。(資料写真、貴陽=新華社配信/趙飛)

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