7日、河南省洛陽市新安県にある河洛澄泥硯芸術館で、澄泥硯を見せる游暁暁(ゆう・ぎょうぎょう)さん。(洛陽=新華社記者/郝源)
【新華社洛陽10月11日】中国には四大名硯と呼ばれる硯(すずり)があり、うち端硯(たんけん)と歙硯(きゅうけん)、洮硯(とうけん)は石で作られるが、澄泥硯(ちょうでいけん)だけは泥を固めて焼成する。
澄泥硯は千年以上の歴史を持つ。黄河の泥を主原料とし、泥の選別から土練り、デザイン、素地作り、彫刻、焼成など60余りの工程を経て完成する。2007年には河南省の第1次省級無形文化遺産に登録された。
同省洛陽市新安県の游暁暁(ゆう・ぎょうぎょう)さんは、幼少時より父の硯作りを手伝ってきた。大学卒業後は故郷に戻り、父の下で製作技法を本格的に学んだ。
澄泥硯の焼成は窯入れから窯出しまで20日余りかかるが、歩留まりは6割に過ぎない。焼き上がった作品の色や模様はそれぞれ異なるが、游さんは「これが黄河の作品」と語る。
游さんは、黄河の泥で作った硯は黄河文化を広める重要な担い手だと考えている。黄河のほとりで育った游さんは現在、洛陽市の澄泥硯代表的伝承者に指定されており、游家澄泥硯の6代目でもある。pagebreak
7日、河南省洛陽市新安県にある河洛澄泥硯芸術館で、小学生に硯作りを教える游暁暁(ゆう・ぎょうぎょう)さん。(洛陽=新華社記者/郝源)pagebreak
7日、工房で硯に彫刻を施す游暁暁(ゆう・ぎょうぎょう)さん。(洛陽=新華社記者/郝源)pagebreak
7日、泥をろ過する游暁暁(ゆう・ぎょうぎょう)さん。(洛陽=新華社記者/郝源)pagebreak
7日、黄河の泥を手に取り、きめ細かさを確認する游暁暁(ゆう・ぎょうぎょう)さん(左)。(洛陽=新華社記者/郝源)