5月30日、ドイツ・シュバルツェンベークのディルクさんの自宅に設置された中国製の太陽光発電設備。(ベルリン=新華社記者/任鵬飛)
【新華社北京10月11日】ドイツ北部の小さな町シュバルツェンベークに住むディルクさんはこの数カ月、中国企業が生産した太陽光発電設備を使っている。中国で生産された良質で廉価な製品は「一帯一路」共同建設による相互接続の成果を受け、海路や「中欧班列」を経てドイツの家庭に届くようになった。
ディルクさんの家に設置されたソーラーパネルは浙江省東陽市の横店集団東磁が製造し、マイクロインバーターは同省温州市の奔一新能源が製造した。2枚のソーラーパネルと直流を交流に変換するマイクロインバーターを組み合わせることで、日照条件が良ければ1日分の電力需要を満たすことができるという。
国内外で日増しに高まるニーズを満たすため、関連設備の生産に携わる両社はフル稼働で生産している。横店集団東磁が2023年上半期(1~6月)に欧州へ出荷した太陽光設備は2・8ギガワットと前年同期に比べ50%近く増加。多くがドイツに送られた。
電力価格が高騰する欧州では、太陽光設備を導入することで電力コストを下げることができる。中国製の太陽光設備は、海路でオランダ・ロッテルダム港に到着した後ドイツに輸送されるか、中欧班列で直接ドイツに運ばれ、現地代理店を通じてドイツの一般家庭に届けられる。ディルクさんは購入した設備について、取り付けが簡単で、電気代も大幅に節約できたとし「太陽光発電は初めてだが、とても満足している」と語った。pagebreak
5月30日、ドイツ・シュバルツェンベークの自宅で、中国製の太陽光発電設備を確認するディルクさん。(ベルリン=新華社記者/任鵬飛)
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5月30日、ドイツ・アーレンスブルクの取次業者ラックスエネルギーで、ディルクさんへ送る中国製太陽光パネルを梱包する職員。(ベルリン=新華社記者/任鵬飛)pagebreak
5月30日、ドイツ・アーレンスブルクの取次業者ラックスエネルギーで、ディルクさんへ送る中国製マイクロインバーター製品を準備する職員。(ベルリン=新華社記者/任鵬飛)
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5月1日、オランダ・ロッテルダム港に停泊する中国遠洋海運集団の貨物船。ディルクさんが購入した中国製の太陽光発電設備も同港に到着し、ドイツへ運ばれた。(ベルリン=新華社記者/鄭煥松)pagebreak
4月18日、横店集団東磁の太陽光発電モジュール工場。(東陽=新華社記者/徐昱)pagebreak
4月18日、横店集団東磁の太陽光発電モジュール工場。(小型無人機から、東陽=新華社記者/徐昱)pagebreak
4月19日、奔一新能源の工場で、マイクロインバーターを組み立てる従業員。(温州=新華社記者/江漢)