アジア大会、いよいよ開幕 杭州の魅力を味わう

アジア大会、いよいよ開幕 杭州の魅力を味わう

新華社 | 2023-09-22 13:55:48

アジア競技大会専用のスマート高速鉄道列車「復興号」と大会マスコットの(左から)宸宸(チェンチェン)、琮琮(ツォンツォン)、蓮蓮(リェンリェン)。(8月4日撮影、徳清=新華社配信/謝尚国)

  【新社北京9月22日】第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)は中国浙江省杭州市で23日に開幕する。いにしえと現代が入り混じり、にぎやかさと静けさが共存する都市。大会を目前に控えた杭州に足を踏み入れてみよう。

杭州西湖風景区に咲くハス。(7月25日撮影、杭州=新華社記者/黄宗治)

  杭州は秦王朝が県を置いて以降、2200年余りの歴史を刻んできた。山を背にして水に臨む美しい風景を持ち、自然景観と人文景観が融合した場所として知られる。現在は活気あふれる現代都市であり、中国の重要な経済、文化、観光の中心地の一つとなっている。

杭州西湖風景区の雷峰塔。(2022年4月19日、小型無人機から、杭州=新華社記者/黄宗治)

  杭州の美しさを語る上で西湖は欠かせない。杭州の象徴であり、同市で最初に世界遺産に登録された場所でもある。湖には三つの小さな島があるほか、古建築や庭園も多く、船で遊覧しても湖畔を散策しても清々しい気分になれる。

京杭大運河杭州区間の拱宸橋(こうしんきょう)を通過する貨物船。(2022年5月27日、小型無人機から、杭州=新華社記者/江漢)

  西湖のほか、北京と杭州を結ぶ京杭大運河と新石器時代の良渚(りょうしょ)古城遺跡も世界遺産に登録されている。アジア大会の3体のマスコット「江南憶」の名前は、琮琮(ツォンツォン)が良渚古城遺跡出土の玉琮(ぎょくそう、礼器)、宸宸(チェンチェン)が京杭大運河の拱宸橋(こうしんきょう)、蓮蓮(リェンリェン)が西湖のハスから取られている。3体のマスコットは杭州の歴史文化、自然生態、イノベーションの遺伝子を融合し、「江南憶」にまつわる話を伝えている。

杭州市余杭区の良渚(りょうしょ)古城遺跡公園。(2022年7月6日、小型無人機から、杭州=新華社記者/黄宗治)

杭州の名物料理「竜井蝦仁」。(2月9日撮影、北京=新華社記者/許芸潁)

  杭州といえば食を語らずにはいられない。杭州料理は新鮮さと滑らかな口当たりで知られる。「竜井蝦仁」は新鮮なエビと地元の名茶竜井(ロンジン)茶の葉を炒めた料理で、ほかにも「東坡肉(豚の角煮)」「西湖醋魚(西湖の草魚の甘酢あんかけ)」「蓴菜湯(ジュンサイのスープ)」などが来訪者の味覚を満足させる。

杭州の名物料理「東坡肉」。(2月9日撮影、北京=新華社記者/許芸潁)

中国アニメ・漫画博物館。(資料写真、小型無人機から、杭州=新華社配信/竜巍)

  杭州は「中国のアニメ・漫画の都」としても知られ、2022年のアニメ・漫画・ゲーム産業の売上高は408億600万元(1元=約20円)に上る。今年6月に開かれた第19回中国国際アニメ・漫画フェスティバルには67カ国・地域から567の企業や団体が出展し、出展関係者、専門家2300人余りが参加した。「eスポーツ都市」構想も打ち出し、22年末には「新時代の杭州のアニメ・漫画・ゲーム、eスポーツ産業の質の高い発展推進に関する若干の意見」を発表。アニメ・漫画、ゲーム、eスポーツ、メタバースの他産業への応用を深いレベルで融合、革新させるために力を入れている。

  中国には「上有天堂、下有蘇杭(上に天国あり、下に蘇州と杭州あり)」という言葉があり、ここからも杭州の美しさをうかがい知ることができる。杭州は人を夢中にさせ、帰ることを忘れさせる。杭州アジア大会に期待しよう。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。