14日、竜骨坡遺跡で作業に当たる発掘チームのメンバー。(重慶=新華社記者/唐奕)
【新華社重慶9月21日】中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の研究員、黄万波(こう・ばんは)氏(91)は、1980年代に三峡古生物調査隊を率いて重慶市巫山(ふざん)県で旧石器時代の竜骨坡遺跡を発見した。遺跡からはホモ・エレクトス(原人)と思われる左下顎骨の一部や上顎門歯などの化石が出土し、96年に全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定された。
1984年から2012年にかけて4回の発掘調査が実施され、哺乳類化石とヒトによる加工痕跡が明らかな石器が多く出土した。今年8月には重慶中国三峡博物館の主導の下で第5次発掘調査が始まった。
黄氏は今回の発掘調査で、発掘チームのメンバーと共に遺跡近くの廟宇鎮で寝泊まりし、若手研究者を支援している。黄氏は、古人類学に興味を持つ若者が多くなり、今回の調査でも大学や研究機関から多くの若手が参加したことに安堵を覚えたとし「少し年をとったが体はまだ丈夫だ。引き続きこの事業に貢献していく」と語った。
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14日、竜骨坡遺跡で、発掘チームのメンバーと発掘状況について話し合う黄万波氏(左)。(重慶=新華社記者/唐奕)
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竜骨坡遺跡の発掘エリア。(8月16日、小型無人機から、重慶=新華社記者/唐奕)
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14日、竜骨坡遺跡で、発掘チームのメンバーと発掘状況について話し合う黄万波氏(中央)。(重慶=新華社記者/唐奕)
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14日、竜骨坡遺跡で、出土した化石を観察する黄万波氏(右から2人目)と発掘チームのメンバー。(重慶=新華社記者/唐奕)
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14日、竜骨坡遺跡で、出土した化石を観察する黄万波氏(左)と発掘チームのメンバー。(重慶=新華社記者/唐奕)
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14日、竜骨坡遺跡で作業に当たる発掘チームのメンバー。(重慶=新華社記者/唐奕)
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14日、竜骨坡遺跡で作業に当たる発掘チームのメンバー。(重慶=新華社記者/唐奕)
竜骨坡遺跡で測量に当たるスタッフ。(8月16日撮影、重慶=新華社記者/唐奕)