新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース（９／１９）

　【新華社北京９月２０日】新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース、９月１９日のニュースをお届けします。

　１．中国外交部、「主要な麻薬供給国」認定に断固反対

　中国外交部の毛寧（もう・ねい）報道官は１８日の定例記者会見で、バイデン米大統領が１５日に中国をいわゆる「主要な麻薬供給国」と認定する報告書を議会に提出したことについてコメントを求められ、次のように述べました。

　米国がいう認定は事実的根拠がなく、純粋に悪意と中傷に属します。中国はこれに断固反対し、米国に厳正な申し入れを行いました。

　中国の麻薬取締部門は、麻薬製造が容易な化学品の各プロセスに対する全過程の動態モニタリングメカニズムを確立し、健全化しています。中国が世界の麻薬対策の模範であり、麻薬取締政策の執行が最も厳格で徹底している国であることに疑いの余地はなく、国際社会に広く認められています。

　逆に米国を見れば、世界の５％を占めるに過ぎない人口で、世界の８割のオピオイドを消費しています。われわれは米国に対し、中国への攻撃と中傷をやめ、米中協力のためになることを多くするよう促します。

　２．サーベイ望遠鏡「墨子」が観測開始　中国青海省

　中国科学技術大学と中国科学院紫金山天文台が共同で建設したワイドフィールドサーベイ望遠鏡（ＷＦＳＴ）「墨子」が１７日、正式に観測を開始しました。最初の観測で取得したアンドロメダ銀河の画像も同日、公開されました。同望遠鏡は現在、北半球の光時間領域で最高のサーベイ観測能力を持つ装置であり、中国の時間領域天文学の研究能力を大きく向上させます。

　移動天体や変光天体の観測も可能で、動的な天文現象の効率的な探索、観測に用いられ、高エネルギー時間領域天文学や太陽系天体の全面調査、銀河系構造、近傍宇宙論などで重要な役割を果たします。

　３．自転車ロードレース「ツアー・オブ・ハイナン」１０月５日開催　海南省

　中国海南省はこのほど、自転車ロードレース「第１４回ツアー・オブ・ハイナン」を１０月５日～９日に開催すると発表しました。中国ではまもなく国慶節の大型連休（今年は９月２９日～１０月６日）を迎え、これに合わせて多くの外国人観光客も呼び込みます。

　今大会には国際自転車競技連合（ＵＣＩ）プロチーム４チーム、ＵＣＩコンチネンタルチーム１４チーム、中国とモンゴルのナショナルチームが招待され、総勢１４０人が競技に参加します。

　４．江蘇省の馬鞍遺跡から、６千年前の人類ゲノムデータ取得に成功

　中国江蘇省無錫市馬鞍遺跡の考古学研究はこのほど、６千年前の馬家浜（ばかほう）文化期における古代人のゲノムデータ取得を成功し、長江下流の古代ＤＮＡ研究の空白を埋めました。同遺跡の古代人は、侗台（トンタイ）語族の祖先に関連している可能性があります。

　無錫市文物考古研究所と上海市の復旦大学が１７日、無錫市で開催されたシンポジウムで、「馬鞍遺跡の馬家浜文化期人骨測定報告」を共同発表しました。

　５．中国、リビア洪水で緊急人道支援を決定

　中国国家国際発展協力署の徐偉（じょ・い）報道官は１８日、「メディケーン（地中海ハリケーン）」による洪水災害が発生したリビアを支援するため、中国政府は３千万元（１元＝約２０円）の緊急人道支援実施を決定したと発表しました。

　災害後の救援活動を支援するため、リビアの要請に基づき、テントや毛布、救急医薬品、手押し式水処理設備、携帯可能なカラードップラー超音波診断装置などの物資を提供します。

　６．第２回中国ＥＵデジタル分野ハイレベル対話、北京で開催

　張国清（ちょう・こくせい）中国共産党中央政治局委員・国務院副総理は１８日、北京で欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のヨウロバー副委員長と共に、第２回中国ＥＵデジタル分野ハイレベル対話を主宰しました。双方はデジタル分野の発展・政策、人工知能（ＡＩ）、情報通信技術・標準、研究・イノベーション、データの越境移動、非食品消費財の安全などについて踏み込んだ話し合いを行い、一連の成果を収めました。

　以上、「新華ラジオ－日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。