武漢で英語教えるキプロス人男性「中国で『庭師』続けたい」

武漢で英語教えるキプロス人男性「中国で『庭師』続けたい」

新華社 | 2023-09-20 11:30:48

   湖北省武漢市内の小学校で教え子たちと記念撮影をするオーザンさん(手前右から1人目)。(2009年6月3日撮影、武漢=新華社配信)

   【新華社武漢9月20日】「中国人は子どもを花に例え、教師を庭師に例える」。キプロス人のオーザンさんは、湖北省武漢市在住15年になる。花と教育を愛する自らもまさに「庭師」だと語る。

  市内の小学校で英語教師を5年務めた経験のあるオーザンさんは、7年前の2016年から中国の交流サイト(SNS)上で子どもたちに無償で英語の音読を教えている。SNSグループに音読用の英語教材を配信し、子どもたちに音読した録音データを投稿してもらう。オーザンさんは毎週、それぞれに講評と解説をする。

  きっかけは15年に武漢出身の妻と四川省涼山イ族自治州を観光で訪れたことだった。教育水準の遅れを目の当たりにし、現地に残って教育事業を支援したいと考えた。だが当時、娘が1歳になったばかりということもあり断念。その代わりとして子どもたちにSNSで英語を教えることを思いついた。

  SNSグループは現在、八つを数える。オーザンさんはこの7年で中国の3千人を超える子どもたちの心に「英語の本を読む」種をまいた。

  「中国での生活をとても気に入っている」というオーザンさんは、中国で暮らす日々は花のように美しいと語る。

  キプロスは重要な「一帯一路」共同建設国で、中国との経済・貿易の往来がここ数年、活発化している。両国の関係は21年に戦略的パートナーシップに引き上げられた。

  家族を連れて最近キプロスに里帰りしたオーザンさんは、路線バスの多くが中国製の電動バスに変わっているのに気づいて驚いた。「ますます多くの『一帯一路』共同建設国が中国との協力を強化し、中国への理解を深めている。多くの国が中国の発展を手本として、国情に合った発展の道を模索しようしている」と話した。

  花を愛するオーザンさんは娘に、愛らしい小さな白い花を咲かせるレモンバームを意味する「メリッサ」という名前を付けた。これからも中国で「庭師」として貢献していきたいと考えている。(記者/万芃琦)pagebreak

   社区(コミュニティー)内でボランティア活動をするオーザンさん。(2022年9月6日撮影、武漢=新華社配信)pagebreak

   笑顔を見せるオーザンさん一家。(8月25日撮影、武漢=新華社記者/万芃琦)

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