中国、先進的なエネルギー貯蔵技術・製品の応用を推進

中国、先進的なエネルギー貯蔵技術・製品の応用を推進

新華社 | 2023-09-15 11:00:28

   8日、江蘇省塩城市の電池生産工場で作業中のスマートロボット。(塩城=新華社記者/李博)

   【新華社北京9月15日】中国工業・情報化部はこのほど、新型エネルギー貯蔵電池の産業化に必要な技術の開発を強化し、エネルギー貯蔵の先進的な技術・製品の大規模応用を推進する方針を明らかにした。

   新型エネルギー貯蔵とは新型電池などの製品を本体とし、電源管理半導体、電力電子モジュール、エネルギー制御システム、熱管理システム、機械部品などで構成される。世界的なグリーン(環境配慮型)・低炭素転換の加速に伴い、中国の関連産業は急成長している。

   同部電子情報司の楊旭東(よう・きょくとう)副司長は、新型エネルギー貯蔵は電子情報製造業の新興分野で、エネルギーの効率的な開発利用の土台となると指摘。再生可能エネルギーが大きな割合を占める新型電力システムの構築は現在、中国のエネルギー転換の大きな方向となっているとした。

   2022年の中国新型エネルギー貯蔵システムの新規出力は前年の3倍に増え、系統連系を実現した100メガワット規模のプロジェクトは20件超で21年の5倍となった。リチウムイオン電池による貯蔵システムは新規出力の97%を占めた。技術の高度化が加速し、半固体リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池などの量産も急速に進んでいる。

   専門家は、新型エネルギー貯蔵産業は政策主導型から市場主導型へと転換しつつあると指摘。関連製品は新エネ利用、交通、建設、工業などの分野に浸透しつつあるとした。

   米電気自動車(EV)大手テスラは4月、中国(上海)自由貿易試験区臨港新エリアに大型蓄電システム「メガパック」の工場を建設し、来年第2四半期(4~6月)に稼働させると発表した。中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)やEV大手の比亜迪(BYD)なども、地方政府と連携し、エネルギー貯蔵への投資を拡大すると表明している。

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