デジタルシルクロード、パキスタンのEC発展を推進

デジタルシルクロード、パキスタンのEC発展を推進

新華社 | 2023-09-13 14:50:33

   薩摩耶雲科技集団のECプラットフォームへの出店を契約するパキスタンの家電量販店。(資料写真、イスラマバード=新華社配信)

  【新華天津9月13日】中国と「一帯一路」共同建設パートナー国との間ではここ数年、デジタル経済協力が進んでいる。中国は2022年11月までに16カ国と「デジタルシルクロード」協力了解覚書を交わし、24カ国と「シルクロード電子商取引(EC)」に関する二国間協力メカニズムを構築。互恵的な「デジタルシルクロード」はパキスタンにも通じている。

  15年に設立された薩摩耶雲科技集団は、人工知能(AI)、ビッグデータ、モバイルインターネット、クラウドコンピューティングなどのコアテクノロジーを柱にする中国のテック企業。パキスタンのデジタル経済が持つ大きな発展の可能性を有望視し、現地の人々からなるチームを立ち上げ、中国製品を輸入する現地の小売業者にワンストップ型デジタル貿易サービスを提供するECプラットフォーム「EZTRADER」を開設した。林建明(りん・けんめい)董事長兼最高経営責任者(CEO)は「パキスタンでは中国製品の人気が高く、今年5月のプラットフォーム開設以降、オンラインショップの契約を締結した業者は3千を超え、私たちの予想をはるかに上回った」と語る。

  携帯電話用アクセサリーの小売りを手掛けるムハンマド・リズワンさんも、いち早く「EZTRADER」に出店した1人。「デジタル化されたプラットフォームは集積効果が高く、中間業者を通さずに中国のサプライヤーから直接調達することができ、経済的コストと時間的コストを大きく低減できる」と喜ぶ。

  中国電子商取引(EC)大手のアリババグループが運営する企業間越境ECサイト「アリババ国際」も、多くの「一帯一路」共同建設パートナー国で貿易業務を展開している。パキスタンからの出店は最も多く、コロナ禍の中でもショップ数は年平均60%以上増えた。アジズ・ラフマン夫妻も同サイトに出店、上々の成果を上げている。二人は150万パキスタンルピー(1パキスタンルピー=約0・5円)の貯金をはたいて独自のベビー服ブランドを立ち上げたが、資金や販路がないことで伸び悩んでいた。そんな時に、ECはこの小規模・零細企業の「命綱」となった。アリババ国際サイトが20年に提供した整ったオンラインビジネスソリューションとオンライン研修プログラムを通じ、二人はECプラットフォームで販路を拡大、黒字化を達成した。レーマンさんは「ECプラットフォームを通じ、世界の多くの価値ある顧客と接触できるようになった。中国企業はデジタル経済分野で多くの支援を提供し、無限のビジネスチャンスももたらしている」と述べ、パキスタンのデジタル経済発展に自信を示した。

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