【新華社カイロ9月12日】砂塵嵐対策をテーマとする国際会議が9、10両日、イランの首都テヘランで開かれた。中東諸国は中国が持つ砂漠化対策の技術と経験を参考に、共同で取り組みを進めることに期待を示した。
イランのアリ・サラジェゲ副大統領兼環境庁長官は、イランと中国は環境分野の協力を非常に重視し、砂塵嵐対策などで良好な協力を維持しており、双方の気候専門家が定期的に交流していると表明するとともに、中国の砂漠化対策の技術と経験を高く評価した。
砂漠化は人類が直面する共通の課題。中国は何年もの弛まぬ努力を通じ、「砂漠化による人の後退」から「緑化による砂漠の後退」への転換を実現し、世界に先駆けて荒漠化・砂漠化土地面積の縮小を果たした。中国はまた、技術や経験を余すところなく共有し、昨年12月の「第1回中国アラブサミット」で、干ばつ・砂漠化・土地劣化の解決に向けた中国・アラブ諸国国際研究センターの設立を提起した。同センターは今年8月に内モンゴル自治区で開かれた「第9回庫布斉(クブチ)国際砂漠フォーラム」で発足した。
アラブ環境専門家連合会の事務局長を務めるエジプトの気候・環境専門家、マグディ・アラム氏は6日、新華社の単独インタビューに応じ、中国は大規模な植林を行うとともに、気候変動への対応を積極的に進め、森林面積と緑地がカバーするエリアが日々拡大していると述べ、中国が砂漠化対策で上げた成果を称賛した。
アラム氏はまた、アフリカで多くの国は農業用地の砂漠化に直面しているとし、中国はアフリカ・アラブの国々に専門家を派遣し、対策技術を教えていると述べた。
太陽光発電を応用した砂漠化対策やデジタル革新の実践などで中国企業が蓄積した経験・技術も中東諸国で広く認められている。サウジアラビアの国立植生被覆開発・砂漠化対策センター(NCVC)と農業開発協会(NADEC)は、環境保護事業に携わる中国の億利資源集団と多数の戦略提携契約を締結した。