インドネシア中国高速鉄道総経理「ジャカルタ-バンドン鉄道は優れた協力事業」

インドネシア中国高速鉄道総経理「ジャカルタ-バンドン鉄道は優れた協力事業」

新華社 | 2023-09-10 13:23:36

 【新華社ジャカルタ9月10日】インドネシア中国高速鉄道(KCIC)のドゥイヤナ・スラメット・リヤディ董事総経理(取締役社長)はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、インドネシアの首都ジャカルタとバンドンを結ぶジャカルタ-バンドン高速鉄道プロジェクトは、計画、施工、仕上げから総合調整試験の段階まで順調に進んでおり、インドネシアと中国の二国間協力の優れた事例になっているとの認識を示した。

   インドネシアのジャカルタで新華社の単独インタビューに応じるドゥイヤナ氏。(7月24日撮影、ジャカルタ=新華社記者/徐欽)

   「一帯一路」共同建設と中国・インドネシア両国の実務協力を象徴するプロジェクトとされる同鉄道は、全長142キロ、設計最高時速350キロで、中国高速鉄道にとって初めての全システム、全要素、全産業チェーンを海外で建設するプロジェクトとなった。

   ドゥイヤナ氏は、中国の建設業者が同鉄道に果たしてきた貢献に感謝し、インドネシアの国営建設会社ウィジャヤ・カルヤが請負業者として初めて高速鉄道建設に参加したことに触れ、プロジェクトの実施過程で鉄道建設大手の中国中鉄やインフラ大手の中国電力建設集団などの中国企業から支援と援助を受けたと説明。両国の請負業者が共に仕事をし、工事の過程でさまざまな困難や障害を協力して解決し、連携協力してプロジェクト建設を推進したと振り返った。

   インドネシア・バンドンのテガルアール(Tegalluar)車両基地付近に停車するジャカルタ-バンドン高速鉄道の列車(7月20日、小型無人機から)。(ジャカルタ=新華社記者/徐欽)

   インドネシアのウィジャヤ・カルヤは、1960年に設立された同国の国営企業で、ジャカルタ-バンドン高速鉄道の建設において、路盤や橋梁、暗渠(あんきょ)などの土木工事を含むプロジェクトを担当した。

   ドゥイヤナ氏は、この鉄道はインドネシアのインフラを改善するだけでなく、同国の鉄道産業と製造業の発展も促進するとし、ウィジャヤ・カルヤなどインドネシアの多くの企業がこの鉄道建設に参加したことは、今後のインドネシアの鉄道産業の発展にとって極めて重要だと述べた。

   インドネシア・バンドンのテガルアール駅の近くにある中国中鉄インドネシアジャカルタ-バンドンプロジェクト管理部の展示ホール内部。(7月20日撮影、ジャカルタ=新華社記者/徐欽)

   また、ジャカルタ-バンドン高速鉄道プロジェクトは、スマラン、ジョクジャカルタなどのジャワ島の都市を通って東ジャワ州の州都スラバヤまで延伸されることも見込まれ、ジャワ島を貫く高速鉄道網がもたらすスケールメリットは、インドネシアの経済発展を後押しすると期待を示した。

   ドゥイヤナ氏によると、インドネシア政府はインドネシアと中国の二国間協力のさらなる発展を促進するため、より多くの中国からの投資誘致を望んでいる。

   KCICは、中国企業のコンソーシアムとインドネシア企業のコンソーシアムの合弁会社として2015年に設立され、ジャカルタ-バンドン高速鉄道の建設・運営を担当している。(記者/余謙梁、鄭世波、汪奥娜)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。