【豆知識】二十四節気「白露」とは

【豆知識】二十四節気「白露」とは

新華社 | 2023-09-08 17:32:24

8日、二十四節気の白露に関する伝統行事や習慣を示したイラスト。(北京=新華社配信/魏欣悦)

   【新華社北京9月8日】8日は二十四節気の15番目、白露(はくろ)に当たる。秋の3番目の節気で、白露になると夏の空気が次第に冬の空気へと変わる。南中高度が90度になる地点が次第に南に移動し、北半球の昼の時間が短くなり、日差しも弱まる。夜は常に晴れて雲が少なく、地面からの熱の放射が活発になり、朝晩の気温差が大きくなるのがはっきりと感じられるようになる。

上海市松江区の新橋現代農業パークで、朝露に輝くトンボ。(2022年9月7日撮影、上海=新華社記者/張建松)

   ▽露を集める

   中国には、白露に「露を集める(収清露)」風習がある。伝統的な時令思想では、生活や医療の条件が限られていたため、白露の時期の露には特別な効果があると信じられていた。露を集めることは風習として受け継がれ、非常に儀式的な意味合いを帯びるようになった。

   ▽十様白を採る

   十様白とは、白木槿(ムクゲ)、白毛夏枯草など「白」のつく薬草10種のことで、滋養強壮に用いられる。

四川省瀘州市で、収穫したリュウガンを仕分ける農家の人たち。(瀘州=新華社配信)

   ▽リュウガンを食べる

   中国福建省福州市には、白露にリュウガンを食べる伝統的な風習があり、リュウガンには滋養強壮の素晴らしい効果があると信じられている。リュウガンはもともと、体にエネルギーを与え脾の機能を高め、血を増やして精神を安定させ、肌に潤いを与えて美容に良いなどの効能がある。貧血や不眠症、神経衰弱などの治療にも良い。

   ▽白露茶を飲む

   白露茶とは、白露の時期に摘んだ茶葉を指す。暑い夏を経た茶の木は、白露前後にさらに生長する。白露茶は、春茶のようなみずみずしさや柔らかさはなく、入れたては夏茶のような渋みも苦みもない。適度な味わいがあり、古くから茶の愛好家に好まれている。

湖南省常寧市塔山ヤオ族郷板角村で、茶葉を天日干しする茶農家の人たち。(2021年9月11日、小型無人機から、常寧=新華社配信)

   ▽米酒を飲む

   湖南、江蘇、浙江各省一帯では、毎年白露になると、各家庭でもち米やコーリャンなどの穀類で「地酒」を作る。酒は温かくてほのかに甘く、「白露米酒」と呼ばれる。

   ▽禹王を祭る

   禹王とは伝説上の治水の英雄、大禹のことで、太湖畔の漁民からは「水路の神」と呼ばれる。毎年、旧暦1月8日、二十四節気の「清明」、旧暦7月7日、白露のころに禹王を祭る行事が行われる。春の清明と秋の白露に行われる行事の規模が最も大きく、1年間天候に恵まれるよう祈願する。

重慶市にある湖広会館で行われた禹王祭。(2019年2月9日撮影、重慶=新華社記者/劉潺)

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