【新華社東京9月8日】在日中国大使館の報道官は7日、福島放射能汚染水の海洋放出を巡る報道について記者の質問に答え、中国が福島放射能汚染水の海洋放出に関する国際原子力機関(IAEA)の国際監視メカニズムへの参加を拒否したというのは虚偽の情報だと指摘し、日本がまずなすべきは、近隣諸国の正当な懸念を解消する誠意を示すことであって、自らの監視、検査結果を他国に押し付けることではないと述べた。発言の要旨は次の通り。
中国が福島放射能汚染水の海洋放出に関するIAEAの国際監視メカニズムへの参加を拒否したというのは虚偽の情報だ。実際には、日本はIAEA事務局に日本側が採取した放射能汚染水サンプルの分析と分析機関間比較を委託したが、中国は参加するよう招待されなかった。
これまで福島放射能汚染水のデータは全て、日本側が収集し、検査し、公表しており、監督される立場の日本が検査する役割を担っているが、当然ながら、このようなデータが国際社会の信頼を得ることはできない。日本が提供したサンプルに基づくこのような分析機関間比較は、日本の検査結果の真実性と信頼性を証明するには不十分であり、利害関係者が実質的に参加する長期的かつ有効な国際監視メカニズムと同列に扱うことはできない。
中国は対話を拒否しておらず、長期的かつ有効な国際監視メカニズムを確立するよう明確に提案している。日本がまずなすべきは、近隣諸国の正当な懸念を解消する誠意を示すことであって、自らの監視、検査結果を他国に押し付けることではない。