テスラ上海工場、完成車200万台目をラインオフ

テスラ上海工場、完成車200万台目をラインオフ

新華社 | 2023-09-07 16:52:29

   【新華社上海9月7日】米電気自動車(EV)大手テスラが中国上海に構える工場「ギガファクトリー」で6日、200万台目の完成車がラインオフした。

   同工場は2019年1月に着工、同年12月に1台目を完成させ、着工と同じ年に完工・稼働・納車を実現。22年8月には100万台目をラインオフさせていた。最初の100万台到達には30カ月以上かかったが、それから200万台到達にかかった時間は13カ月足らずで、生産は着実に加速している。

テスラの上海ギガファクトリーにある電気自動車(EV)の生産ライン。(資料写真、上海=新華社記者/周蕊)

   上海ギガファクトリーのスピーディーな生産を可能にしているのが、中国、上海特に自由貿易試験区臨港新エリアの優れたビジネス環境である。同工場の宋鋼(そう・こう)製造シニアディレクターは、長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽1市3省)の整った新エネルギー車(NEV)産業群、世界の高度人材を引き付ける上海の魅力、物流に有利な立地がテスラの急成長を後押ししていると指摘した。

   宋氏はまた、200万台目のラインオフは「メードインチャイナ」の実力の表れだとし、上海ギガファクトリーでは産業チェーンの現地調達率が95・0%を超え、従業員の99・9%以上を中国人が占めていると述べた。

   宋氏によると、上海ギガファクトリーは、バッテリー、車載半導体、精密加工などをカバーする新エネルギー車部品の整ったエコシステムを長江デルタに形成しており、「中国の多くの部品サプライヤーはテスラのグローバル産業チェーンにしっかりと組み込まれているだけでなく、他の国際自動車メーカーにも認められている」という。

テスラの上海ギガファクトリーで電気自動車(EV)を組み立てる従業員。(資料写真、上海=新華社記者/周蕊)

   上海ギガファクトリーの1~8月の納車台数は60万台を超え、すでに21年通年の実績を上回っている。上海はテスラのグローバル輸出センターとなり、同地で生産された自動車はアジア太平洋地域、欧州、北米で好調な売れ行きを見せている。

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