閩侯県南通鎮古城村の春園鯉生態養殖場で金魚を選ぶ養殖業者。(8月9日撮影、小型無人機から、福州=新華社記者/魏培全)
【新華社福州8月30日】中国福建省福州市閩侯(びんこう)県の関中村と古城村の村民は、先祖代々田畑を耕して生計を立ててきたが、2003年に独特の地理環境や気候条件を生かし、金魚の大規模養殖を開始した。同市科技局は18年、技術特派員チームを県内の複数の金魚養殖場に派遣、特派員が「金魚のお医者さん」となるとともに、養殖業者の中核技術の重要課題解決に向けた取り組みを支援した。
養殖開始から20年を経て、両村は「金魚村」として広く知られるようになった。両村を主要養殖区域とする同県の各種商品用金魚の年間生産量は、全国の高級金魚生産量の8割前後に当たる1200万匹余りに上る。北京市や上海市、広東省に出荷されるほか、日本や東南アジア、欧米など数十カ国・地域にも輸出されており、年間3千万ドル(1ドル=約146円)の外貨を獲得している。両村は現在、金魚と文化クリエーティブと電子商取引(EC)を組み合わせたモデルを通じて村を発展させ、「産業プラス文化」という農村振興の新たな道を進んでいる。(記者/魏培全)pagebreak
閩侯県南通鎮古城村で観賞魚の養殖・販売を手掛ける春園鯉生態養殖場。(8月9日撮影、小型無人機から、福州=新華社記者/魏培全)pagebreak
閩侯県荊渓鎮関中村で観賞魚の養殖・販売を手掛ける潘氏金魚養殖基地。(8月11日撮影、小型無人機から、福州=新華社記者/魏培全)pagebreak
閩侯県荊渓鎮関中村の潘氏金魚養殖基地にいる、技術特派員チームのメンバーと養殖場責任者の潘国誠(はん・こくせい)さん(右から2人目)。(8月11日撮影、福州=新華社記者/魏培全)pagebreak
閩侯県南通鎮古城村の春園鯉生態養殖場で養殖している「福寿」品種の金魚を見せる養殖業者。(8月9日撮影、福州=新華社記者/魏培全)