【新華社広州8月29日】中国地質調査局広州海洋地質調査局の調査船「海洋地質10号」が25日、最新の科学調査航海を完了して広東省広州市南沙区竜穴島の科学調査ふ頭に寄港した。調査船は今回初めて南中国海北部の大陸棚で掘削深度302・1メートルのオールコアボーリング調査を実施し、中国の大陸棚海域における第四系オールコアボーリングの掘削深度を更新した。
海上ボーリングは、地球内部を探査する最も直接的な方法で、堆積物や岩石サンプルを採取できる。同調査局の張金鵬(ちょう・きんほう)シニアエンジニアによると、今回のボーリングは珠江河口から175キロの場所で行われ、水深は92メートル、海底掘削深度は302・1メートル。中国の大陸棚で初めて、最も連続的な第四紀地質のボーリングコア観測結果を得た。
海洋地質10号は中国が独自に設計、建造した総合地質調査船で、2017年に進水。油圧ピストン式コアボーリングを主として地球物理調査や海洋水文調査にも対応しており、中国の中深海資源調査や沿岸地帯での総合地質調査能力を向上させた。(記者/周穎)