22日、TIRの輸送車両を検査するカシュガル税関の職員。(ウルムチ=新華社記者/孫少雄)
【新華社ウルムチ8月28日】中国新疆ウイグル自治区でこのほど、国際道路輸送に関する通関条約(TIR条約)の標識を付け、クルミや鋼管などを満載した外国籍のトラック5台がカシュガル税関の管理倉庫を出発した。トラックは同自治区の紅其拉甫(クンジュラブ)通関地を経由し、約3日かけてパキスタンの首都イスラマバードに到着した。中国とパキスタンの国交樹立以来、TIR条約に基づき実施された最初の貨物運送であり、新疆の越境運送方式を多様化し、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)の新たな国際物流ルートを切り開いた。
TIRは国際的な通関円滑化システムであり、手続きの簡素化により通関業務の効率を高め、多国間貿易や国際運送の円滑化と安全性向上を進めている。中国は2016年に同条約に加盟した。(記者/孫少雄)