ロシアの経済学者「ＢＲＩＣＳは互恵的協力発展の大きな可能性持つ」

   【新華社サンクトペテルブルク８月２５日】ロシア・サンクトペテルブルク国立大学経済学部のイリーナ・コクシュキナ（Ｉｒｉｎａ　Ｋｏｋｕｓｈｋｉｎａ）副教授はこのほど、新華社の単独取材に応じ、ＢＲＩＣＳ諸国には互恵的で平等な協力を発展させる大きな可能性があるため、今後ますます多くの国がＢＲＩＣＳ協力メカニズムへの参加を望むだろうとの見方を示した。

   コクシュキナ氏は、経済・貿易や農業、宇宙など多くの分野でＢＲＩＣＳ諸国が得てきた協力の成果は、ＢＲＩＣＳ協力メカニズムが次第に発展途上国間の協力のための力強いツールになっていることを示すものだと指摘した。

   また、世界では経済と政治の不確実性が増大しており、各国間の互恵的で平等な協力を発展させ、拡大することが現在の国際社会にとって喫緊の任務の一つとなっているとの認識を示した。こうした背景の下で、多くの国がＢＲＩＣＳ協力メカニズムへの参加意欲を表明していることは、発展途上国にとって平等な協力がどれほど魅力的なものかを示していると評価した。

   同氏によると、ＢＲＩＣＳ諸国は定期的に首脳会議を開き、貿易、投資、発展などの議題について議論し政策を調整しているほか、多くの分野で閣僚級会合メカニズムの設立や、作業部会の設置により、加盟国間の交流と相互学習を促進し、協力をより秩序正しく系統的なものにしている。

   また、ＢＲＩＣＳ諸国は「ＢＲＩＣＳ・アフリカ」会議や「ＢＲＩＣＳ＋（プラス）」対話などのメカニズムを通じて、他の国や地域組織との接触を拡大しており、こうした努力の目的はＢＲＩＣＳ以外の国々との協力を促進し、ＢＲＩＣＳ諸国の国際的影響力を拡大することにあるという。

   同氏は、ＢＲＩＣＳ諸国の影響力は大幅に拡大し、世界情勢において無視できない勢力になっていると指摘。気候変動や貿易、発展などの世界的な課題への対応で、ＢＲＩＣＳ諸国の声は幅広い共鳴を引き起こし、協力の継続的な深化、融資メカニズムの革新、南南協力の発展によって、国際秩序の形成におけるＢＲＩＣＳ諸国の影響力は日増しに増大するとの認識を示した。

   さらに、中国は互恵的かつ平等な協力の模範を示し、ＢＲＩＣＳ諸国において国際関係のバランスと安定を図る大国の役割を果たしていると評価した。