杭州アジア大会まで30日、新種目の「ブレイキン」に注目

杭州アジア大会まで30日、新種目の「ブレイキン」に注目

新華社 | 2023-08-24 15:13:04

   試合に臨む亓祥宇選手。(7月2日撮影、杭州=新華社記者/江漢)

   【新華社北京8月24日】第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)は9月23日、中国浙江省杭州市で開幕する。今大会では、新種目に追加された競技の一つ「ブレイキン(ブレイクダンス)」が広く注目を集めている。一体どのように勝敗を決めるのだろうか。

   杭州アジア大会ブレイキン競技の技術運用主任、蒙長清(もう・ちょうせい)氏によると、ストリートダンスには主にトップロック、ダウンロック、フリーズの三つの表現形式がある。これら3要素の動作を組み合わせて一つのダンスにしたものがブレイキンになる。ブレイキンの大会では、審査員の数は奇数で、技の難易度、動きの多様性、創造性、表現力、音楽性、ダンスに込められた思想性など六つの側面から選手を評価する。審査員は勝敗を決める上で、まず身体技術の難しさや運動能力といった選手の身体的な能力、次に選手の独創性と多様性を見る。ブレイキンには、フリップ(宙返り)、バックスピン、ヘッドスピンなど、難易度の高い動きが多数ある。さらに、これらの動きをする際には音楽性も欠かせない。

   中国体育舞蹈連合会は7月、杭州アジア大会のブレイキン競技中国代表チームに選ばれた選手リストを発表した。男子は商小宇(しょう・しょうう)と亓祥宇(き・しょうう)、女子は劉清漪(りゅう・せいい)と曽瑩瑩(そう・えいえい)の4人となっている。このうち、商小宇選手は今年7月に杭州で開催されたブレイキン・アジア選手権の男子部門で銀メダルを獲得。18歳の若手、亓祥宇選手は同月に開催されたOutbreak2023決勝で優勝した。劉清漪選手は多くのブレイキンの国際大会や五輪代表選考会で優勝しており、曽瑩瑩選手はかつて第1回World Urban Games(ワールド・アーバン・ゲームズ)の女子ブレイキン競技に中国代表として出場した。

   出場選手はそれぞれ、杭州アジア大会に展望を抱いている。亓祥宇選手は、プロスポーツの試合経験とそこで得た自信をこの大会で生かしたいと話し、このような大きな大会に平常心で臨むことができれば、より好成績を上げられるようになるだろうと期待を込めた。中国香港代表チームの一員として出場する黄昭恵(こう・しょうけい)選手は、普段は美容師をしており、趣味として11年間ブレイキンを続けてきた。香港代表に選ばれたことについて、「とても興奮している。大好きなダンスがアジア競技大会や五輪の競技種目になるとは思ってもいなかった」と語った。美しい杭州の街に夢をかなえに行くのを楽しみにしており、強豪ぞろいの代表チームメンバーとのダンスバトルが待ち遠しいという。(記者/李卓璠)pagebreak

   ブレイキン・アジア選手権2023の様子。(7月2日撮影、杭州=新華社記者/江漢)pagebreak

   試合に臨む商小宇選手。(7月2日撮影、杭州=新華社記者/江漢)pagebreak

   試合に臨む劉清漪選手。(7月2日撮影、杭州=新華社記者/江漢)pagebreak

   ブレイキンの演技を行う黄昭恵選手。(2022年8月20日撮影、香港=新華社配信)

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