黄檗文化専門家、福建省で隠元精神の伝承を討論

   ２０日、学術シンポジウム「１７世紀東アジア世界の文化交流－黄檗禅師の東渡布教を中心に」の開会式。（福清＝新華社配信）

　 【新華社福清８月２４日】中国福建省福清市の黄檗（おうばく）山万福寺で２０日、学術シンポジウム「１７世紀東アジア世界の文化交流－黄檗禅師の東渡布教を中心に」が開かれた。出席した学者１６人は「黄檗と東アジアの禅文化思想」「東西両黄檗と中日文化研究」「黄檗禅僧の東渡と１７世紀の東アジア文化交流」の３分野をめぐり、多層的な討論を行なった。

　 福清市は黄檗文化発祥の地であり、日本の黄檗宗の開祖、隠元（いんげん）禅師の故郷でもある。福清市の黄檗山万福寺で住職を務めていた隠元は明末清初のころ、人々を率いて日本に渡航。仏教の教えを広めただけでなく、思想や建築、彫刻、言語、音楽、書道、絵画、篆刻、茶道、飲食、医療・薬品などの中国文化を日本にもたらし、江戸時代の日本の経済・社会に重要な影響を与えた。

　 シンポジウムは、福清黄檗書院と福清黄檗学研究会が北京師範大学・香港バプテスト大学連合国際学院人文社科学院と共同で主催した。pagebreak

   ２０日、学術シンポジウム「１７世紀東アジアの世界文化交流－黄檗禅師の東渡布教を中心に」の参加者。（福清＝新華社配信）pagebreak

   ２０日、学術シンポジウム「１７世紀東アジアの世界文化交流－黄檗禅師の東渡布教を中心に」の会場。（福清＝新華社配信）