赤外線カメラが捉えた白いマエガミジカの姿。(7月撮影、重慶=新華社配信)
【新華社重慶8月24日】中国重慶市の陰条嶺国家級自然保護区管理事務センターはこのほど、保護区内の赤外線カメラが白いマエガミジカの鮮明な映像を捉えたと発表した。白いマエガミジカの撮影は野生動物の観察に赤外線カメラを導入した2015年以降初めてだという。
担当責任者によると、同種は国家2級保護野生動物で、一般に冬毛は黒、夏毛は茶色。今回の白い個体は突然変異とみられ、国内では珍しい。
陰条嶺自然保護区は500台以上の赤外線カメラを設置して野生動物を見守っている。近年はさまざまな絶滅危惧種のすみかになっており、コビトジャコウジカやツキノワグマ、キンケイなど国家級重点保護野生動物が次々に撮影されている。(記者/劉恩黎)pagebreak
赤外線カメラの前に現れた白いマエガミジカ。後方は一般的な体色の個体。(8月撮影、重慶=新華社配信)