日本の海洋放出開始決定「既に厳正な申し入れ」 中国外交部

日本の海洋放出開始決定「既に厳正な申し入れ」 中国外交部

新華社 | 2023-08-22 21:38:41

   【新華社北京8月22日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は22日の記者会見で、日本が福島放射能汚染水の海洋放出を近日中に開始すると決定したことについて記者から質問を受け、次のように述べた。

   日本政府は国際社会の深刻な懸念と断固たる反対を顧みず、我意を押し通し、24日に福島放射能汚染水の海洋放出を開始すると発表した。放射能汚染のリスクを公然と世界に転嫁し、自国の利益を全人類の福祉に優先させた。この行いは極めて利己的で無責任である。中国は深刻に懸念し、強く反対する。日本には既に厳正な申し入れを行った。

   福島放射能汚染水の海洋放出計画の正当性や合法性、安全性は、2年余りにわたり国際社会から疑問視されてきた。日本は現在に至るまで、汚染水浄化装置の長期的信頼性、汚染水データの信頼性と正確性、海洋放出の監視体制の有効性など国際社会の重大な懸念を解消していない。中国などの利害関係国は「放射能汚染水が安全であれば海洋放出の必要はなく、安全でなければなおさら海洋に放出すべきではない」と繰り返し指摘してきた。日本が強行する汚染水海洋放出は正当性、合理性、必要性に欠いている。

   残念なことに、日本は国際社会の声に耳を貸さず、知恵を絞って海洋放出が安全無害であるとの虚像を作り出し、正当な懸念を表明した隣国に不当な非難すら浴びせた。その行いは周辺国と国内民衆の強い憤りを招いている。

   海は全人類共通の財産であり、日本が勝手に放射能汚染水を投棄することはできない。中国は日本に対し、誤った決定を正し、汚染水の海洋放出計画を撤回し、誠実な態度で周辺国と意思疎通を図り、責任ある方法で汚染水を処理し、厳しい国際監視を受け入れるよう強く促す。中国はあらゆる必要な措置を講じ、海洋環境と食品の安全、公衆の健康を守る。

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