16日、竜骨坡遺跡の発掘エリア。(小型無人機から、重慶=新華社記者/唐奕)
【新華社重慶8月17日】中国重慶市巫山(ふざん)県廟宇鎮にある旧石器時代の竜骨坡遺跡で16日、第5次発掘調査が始まった。より多くの古人類と古生物の化石、人工遺物などの発掘を目指す。
同遺跡は1984年から2006年にかけ3度の体系的な発掘調査が行われ、1996年には第4次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定された。2011~12年に実施された第4次調査では、発掘方法に中国の伝統的手法とフランスの手法を組み合わせることで、ヒトによる加工痕跡が明らかな石器200点余りと哺乳類化石100点余りを発見。三峡地区の初期人類の技術・行動モデルを探求する上で重要な研究材料をもたらした。
第5次発掘調査は、十数年ぶりに再開される学術発掘調査の重要な模索となる。期間は8~11月で、発掘面積は30平方メートルに上る。
調査の現場責任者を務める専門家チームの代表、黄万波(こう・ばんは)氏は竜骨坡遺跡について、人類の発展過程を明らかにし、三峡地区の100万年にわたる人類史を実証する上でより豊富な材料をもたらしたと指摘。学術的意義と社会的影響は大きいと語った。(記者/唐奕、趙小帥)pagebreak
16日、竜骨坡遺跡に立つ巫山人下顎骨発見場所の碑。(重慶=新華社記者/唐奕)pagebreak
16日、竜骨坡遺跡で測量するスタッフ。(重慶=新華社記者/唐奕)pagebreak
16日、竜骨坡遺跡で測量するスタッフ。(重慶=新華社記者/唐奕)pagebreak
16日、竜骨坡遺跡で測量するスタッフ。(重慶=新華社記者/唐奕)