【新華社北京8月15日】中国国防部の呉謙(ご・けん)報道官は14日、このところの軍事関連問題について情報を発信するとともに記者の質問に答えた。中ロ第3次海上合同巡航に関する質疑応答は次の通り。
記者:中国とロシアがこのほど実施した第3次海上合同巡航について、日本防衛省の統合幕僚監部は、宗谷海峡を通過してオホーツク海に入った中ロ海軍の艦艇を海上自衛隊の艦船と航空機が追跡監視したと発表した。米下院軍事委員会の委員長も中ロ海軍の艦隊がアラスカ付近で合同巡航を行うのは米国を脅迫するのが目的だと述べた。これについて何かコメントはあるか。
呉報道官:中ロ両軍の年度協力計画に基づき、両国海軍の艦隊は太平洋西部と北部の関連海域で海上合同巡航を実施した。今回の行動は第三国を対象としたものではなく、現在の国際・地域情勢とも関係がない。中ロ両国の艦艇は巡航中、国際法を厳格に順守し、全行程で公海上を航行した。日本による近距離での追跡監視は非常に危険であり、誤解や誤判断、海空の偶発的事件を極めて容易に引き起こしかねない。われわれは日本に対し、このような実質的意義の全くない妨害をやめ、中日2国間関係の健全な発展に影響を与え、地域の平和と安定を損なう無責任な言行をやめるよう促す。
指摘しておかなければならないのは、中ロ両軍の協力はオープンかつ透明であり、国際的な公平と正義を守り、世界と地域の安全と安定を擁護することを目的にしているということだ。一部の国が冷戦思考を抱き、陣営対抗を大いに打ち出し、至る所で覇権といじめをするやり方とは全く異なる。