広東省の玩具OEM会社、日本市場での成功経て国際的なIP運営企業へ

広東省の玩具OEM会社、日本市場での成功経て国際的なIP運営企業へ

新華社 | 2023-08-11 17:16:05

   広東省東莞市にある広東狼博旺実業の玩具展示ホール。(5月17日撮影、東莞=新華社記者/鄧瑞璇)

   【新華社広州8月11日】中国広東省東莞市にある玩具製造企業、広東狼博旺実業の畢錦銘(ひつ・きんめい)董事長は現在、日本でアニメグッズのデザイン会社を設立するため、訪日準備に追われている。

  日本の展示会で最初の成功を収めて以降、同社は日本で合弁工場を設立し、ブランド関連の協力を進め、10年近くビジネスに奮闘する間に、単純な玩具製造OEM(相手先ブランドでの生産)メーカーからヒット玩具メーカー・IP(知的財産)運営企業へと成長を遂げた。

  畢氏は2011年9月、日本で行われた玩具展示会に9平方メートルのブースを出展し、「初の成功」として20万元(1元=約20円)余りの注文を獲得した。当時、同社はまだ10人足らずの小さな工房で、主にプラスチックのおもちゃを製造していた。

  「日本の市場は大きく、値段も良かった。帰国後すぐに日本語のできる営業担当者を雇い入れ、日本市場の開拓に力を注いだ。展示会を通じて世界の玩具市場の動向に触れ、顧客のニーズを理解できた」と振り返る。

  畢氏は14年、展示会で出会った新たな日本のパートナーと共同で、埼玉県に合弁工場を設立。主に基板の製造や製品の初期開発、生産を行い、日本で冬季五輪グッズの生産も請け負った。

  18年、同社は軸足を中国国内に移した。OEMに依存していては自主独立性がなく、玩具製造からIP事業への転換にこそ前途があると考えたのだ。いくつもの業種の国際的なIPライセンスの申請を経て、同社は現在、ポケモンやナルトなど数十の流行IPを運営し、3Cデジタル製品や流行玩具、百貨店商品などをカバーするラインアップを有している。

  同社の今年上半期(1~6月)の売上高は約9千万元だった。畢氏は広東省広州市にも国内外のデザイナーを集めるプラットフォームを構築し、IPの育成と革新に力を注いでいる。

  また、引き続き日本や韓国の市場を開拓するため新工場を建設し、生産能力を30%拡大した。今年下半期(7~12月)には、シンガポールで新規に設立した会社もIPキャラクターのライセンスや販売、企画などのワンストップ式サービスを提供する準備に入る。

  同社は現在、ペット業界に注目している。畢氏は「われわれには玩具製造の経験があり、現在は新たなブルーオーシャンであるペット市場が持つ巨大な発展空間を開拓している」と述べた。(記者/丁楽、黄浩苑)pagebreak

   広東省東莞市にある広東狼博旺実業の玩具展示ホールに展示された玩具製品。(5月17日撮影、東莞=新華社記者/鄧瑞璇)pagebreak

   広東省東莞市にある広東狼博旺実業の玩具展示ホールに展示されたアニメグッズ。(5月17日撮影、東莞=新華社記者/鄧瑞璇)

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