「非接触」式が選べるＥＶ充電スタンド登場　江蘇省蘇州市

   江蘇省蘇州市の蘇州ハイテク産業開発区鄧尉路にあるスマート充電ステーションで、無線充電スタンドを利用して無線充電を行う新エネ車ユーザー。（資料写真、蘇州＝新華社配信）

   【新華社南京８月１１日】中国江蘇省蘇州市の蘇州ハイテク産業開発区鄧尉路のスマート充電ステーションでこのほど、有線・無線一体型充電スタンドの改良工事が完了して運用が始まり、「非接触」の充電が実現した。

　 ２０２３年６月末時点における同市の新エネルギー自動車（ＮＥＶ）保有台数は前年同期比９３・９％増の３０万８４００台で、省内最多で省全体の２４％を占めている。

　 新エネ車の普及に伴い、中国送電大手、国家電網傘下の国網蘇州供電は充電インフラ建設と新技術の応用を強化。「非接触充電」「シェア充電」などの新たな技術やモデルを模索し、電気自動車（ＥＶ）充電の利便性に対する市民のニーズを満たすとともに、同市のグリーン（環境配慮型）交通の発展を積極的に支援している。

　 鄧尉路のスマート充電ステーションには、多様化する自動車ユーザーの充電ニーズを満たすため、有線と無線の両モードに対応できる一体型充電スタンドが２台設置された。無線充電モードはユーザーが充電コネクターを手動で抜き差しする必要がなく、使い勝手が大幅に向上した。

　 「停車してすぐに充電」が可能な無線充電モードは有線充電に比べて便利で、また接触式充電で求められる充電プラグの規格統一検討が不要で、導体の露出による安全リスクも回避できる。（記者／毛俊）