麻生氏の台湾での発言に厳正申し入れ 中国外交部

麻生氏の台湾での発言に厳正申し入れ 中国外交部

新華社 | 2023-08-10 08:33:27

   【新華社北京8月10日】中国外交部の報道官は9日、日本の麻生太郎元首相が台湾を訪問し、妄言を吐いたことについて記者の質問に答えた。

   記者:報道によると、日本の自民党副総裁で元首相の麻生太郎氏がこのほど台湾を訪問し、蔡英文(さい・えいぶん)、頼清徳(らい・せいとく)らと会った。現地で行った講演では、台湾海峡と地域で戦争は起きてはならないとし、強い抑止力を機能させる覚悟と戦う覚悟が必要だと主張した。中国はこれにどうコメントするか。

   報道官:日本の一部の政治家は中国の断固たる反対を顧みず、中国台湾地区をかたくなに訪問して勝手な議論をした。台湾海峡情勢の緊張を誇張し、対立と対抗をあおり、中国の内政に乱暴に干渉した。この行いは「一つの中国」原則と中日間の四つの政治文書の精神に重大に違反し、国際関係の基本準則を甚だしく踏みにじるものである。中国は既に日本に厳正な申し入れを行い、強烈に非難した。

   台湾は中国領土の不可分の一部である。台湾問題は純粋に中国の内政に属し、外部の勢力の干渉は許されない。日本はかつて、台湾で半世紀にわたる植民統治を行い、台湾人民の抵抗を残酷に鎮圧し、書き尽くすことのできない罪を犯した。中国に対して重大な罪科を負っており、一番にしなければならないのは我が身を顧みて反省することであり、言行を慎むことである。日本の政治家が台湾で口を開けば戦争に言及し、台湾海峡の平穏を恐れる姿勢を示すのは、台湾の民衆を奈落の底に突き落とそうと考えているからである。中国は1895年に馬関条約(下関条約)を締結した清国政府とはすでに異なる。日本の一部の政治家のどこに台湾問題であれこれ言う資格と余裕があるのか。

   祖国の完全統一実現は中華の子女全体の共通の願いであり、妨げることのできない歴史の大勢であることを強調しておく。いかなる者であれ、国家主権と領土保全を守る中国人民の強固な決意とゆるぎない意志、強大な能力を過小評価してはならない。われわれは日本に対し、侵略の歴史を深く反省し、「一つの中国」原則と台湾問題におけるこれまでの約束を厳守し、いかなる形であれ中国の内政に干渉せず、いかなる形であれ「台湾独立」分裂勢力を後押ししないよう厳粛に促す。われわれは台湾当局に対しても、「台湾独立」は完全な袋小路で、日本にへつらい、台湾を売り渡すことは台湾の民衆に災いをもたらすだけであり、外部勢力と結託して独立を図るいかなる挑発的行為も失敗する定めにあると警告する。

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